セントルイス・カージナルスは本拠地にロサンゼルス・ドジャースを迎え、地区シリーズ第3戦を行い、3-1で勝利して対戦成績を2勝1敗とした。
試合はカージナルスが3回にカーペンターのホームランで1点を先制すると、ドジャースもカージナルス先発のラッキーを攻め、6回に同点に追いつく。試合を振り出しに戻されたカージナルスだが7回に23歳の新鋭、コルテン・ウォンのツーランホームランで勝ち越す。
試合はこのままカージナルスがリードを守り切り、リーグ優勝決定戦進出に王手を掛けた。
ウォンは2014年からメジャーに定着したばかりの新人。昨年のワールドシリーズでは9回に代走として出場するも、レッドソックス抑えの上原に牽制で刺され、ワールドシリーズ史上初となる牽制タッチアウトによる試合終了で有名になってしまった。
試合後は人目もはばからず泣いていた若者が、今年は堂々レギュラーとしてポストシーズンに戻ってきた。
それにしてもカージナルスの短期決戦への強さは特筆すべきものがある。シリーズ前は豊富な資金力で選手をそろえたドジャース有利の声があっただけに、下馬評を覆す勝利が期待されている。
「カージナルスって安定感やばい」
「 あの野手のメンツで勝ってくるとは」
「カージナルスなんで毎年安定して強いんだろう」
「カージナルスは毎年ポストシーズンへの合わせ方がうまい」
あとがなくなったドジャースは、第4戦に中3日でカーショーを送る。勝てた場合は第2戦で好投したグレインキーを第5戦にスライド登板させる案も示唆しており、1988年以来のワールドチャンピオンに向け、なりふり構わぬ投手起用となりそうだ。
《岩藤健》
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