ドイツ王者のアンドレ・グライペル(ロット・ベリソル)が、10月3日のドイツのワンデーレース、ミュンスターランド・ジロ(UCIヨーロッパツアー1.1)をゴールスプリントで制し、今季16勝目を挙げた。
ドイツの国民の休日だったこの日、レース序盤は5人の逃げが最大7分のタイム差を築く。しかし、この逃げは残り60kmで早くも捕まり、新たに11人が飛び出した。
それでも最後は集団がひとつにまとまり、スプリントで決着。ドイツチャンピオンジャージを着るグライペルが、ジョン・デゲンコルブ(ジャイアント・シマノ)を僅差で抑えて優勝した。ベルキン(来季名称チームロットNL)移籍が決まっているトム・バンアスブローク(トップスポートフラーンデレン)が3位に入った。
これで今季の勝利数で現在暫定トップに立ったグライペルは、チームを通じ次のように語っている。
「数チームがスプリントに賭けていた。僕たちは毎回逃げに選手を送り込んで、レースをコントロールしていた。レース終盤は、僕たちが責任を持って走った。僕は残り約250mと早めに駆け出したけど、デゲンコルブを倒せた。外から見たら接戦だったようだけど、最後はホイール1本分の差があったよ」
「天気がよかったおかげで沿道には多くの人が来ていた。ミュンスターはドイツで最も自転車を愛する地域だし、その意味でドイツ自転車界の宣伝になるね。クリスチャン・プリュドゥムがA.S.O.代表として来ていて、ツールの開幕地となる可能性を調査していたんだ」
「この16勝はすばらしいし、勝利数ランキングでトップなのは最高だね。でも、このうち6~8勝をツールの1~2勝と交換できるのなら、喜んでするよ。ヨーロッパツアーでたくさん勝ったけど、ワールドツアーでは少ないのも事実だ。どこであろうと僕は自分とチームのためにベストを尽くす。でも、来年はよりいい結果を残したいね」
「このミュンスターランド・ジロは僕のシーズン最終戦だ。数週間休みをとって、回復し、家族と楽しい時間を過ごすよ。11月1日から2015年に集中する」
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