2014年ブエルタ・ア・エスパーニャ、9月12日の第19ステージはサルバテラドミーニョ~カンガスドモラーソ間の180.5km。逃げの3人は残り21kmで集団に捕まり、レースは2つ目の2級山岳に突入する。
上りに入ると、アレクセイ・ルツェンコ(アスタナ)がアタック。メイン集団はチームスカイがペースを上げるが、スプリンターのジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・シマノ)も食らいつく。さらに下りに入ると、ダウンヒルスペシャリストのサムエル・サンチェス(BMCレーシング)も飛び出す。
この下りではダリオ・カタルド(スカイ)がスリップし、落車。直後につけていたマイヨロホのアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)は、間一髪難を逃れる。
下り切ったところでサンチェスは捕まり、一時20秒差をつけたルツェンコも残り6kmで吸収される。
残り5kmの小さな上り坂で、今度はアダム・ハンセン(ロット・ベリソル)がアタック。メイン集団はまとまって追走するチームがなく、10秒前後の差をなかなかつめられない。
最終的にハンセンは5秒差で逃げ切って、ステージ優勝。グランツール10戦連続出場の大記録まであと2日と迫った鉄人ハンセンは、2013年ジロ・デ・イタリアに続くグランツール通算ステージ2勝目をつかみとった。
集団先頭はデゲンコルプが入り、ステージ2位で貴重なポイントを獲得。3位にはフィリッポ・ポッツァート(ランプレ・メリダ)が入った。
総合上位陣に動きはなく、コンタドールは決戦の第20ステージを前にリーダージャージのマイヨロホを守った。ポイントを加算したデゲンコルプは、ポイント賞ジャージをほぼ確定。山岳賞はルイスレオン・サンチェス(カハルラル)、複合賞はコンタドールがキープ。敢闘賞はピム・リヒハルト(ロット・ベリソル)が受賞した。
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