2014年ツアー・オブ・ブリテン(UCIヨーロッパツアー2.HC)、9月10日の第4ステージはウスター~ブリストル間の184.6kmkm。アップダウンが連続するコースで、最後は2級山岳頂上にゴールする。
序盤に形成された8人の逃げ集団からジャック・バウアー(ガーミン・シャープ)とアルベルト・ティマー(ジャイアント・シマノ)の2人が生き残り、2分の差を持ってラスト3kmの最後の上りに差しかかる。
2人の逃げ切りはゴール前数100mまで濃厚かと思われたが、メイン集団からニコラス・ロッシュ(ティンコフ・サクソ)、ミカル・クビアトコウスキー(オメガファルマ・クイックステップ)らがアタックを仕掛け、追走。最後はクビアトコウスキーがゴールライン直前で先頭2人をかわし、逆転でステージ優勝をつかみとった。
同タイムで2位は最後まで粘ったティマー、3位はメイン集団から追走で上がってきたディラン・テウンス(BMCレーシング)。バウアーも同タイムの4位だった。
前日13秒差の総合2位につけていたクビアトコウスキーは、これで総合首位にも浮上した。
空気抵抗の少ないスキンスーツでこのステージに臨んだクビアトコウスキーは「最後の最後に、どこからともなく僕が現れたように見えたかもね。でも、僕たちは勝利のために頑張っていたんだ。ニコラス・ロッシュのアタックはすばらしかったし、僕はそれについていった。先頭2人は僕たちに捕まると思ってなかっただろう。ラスト1kmの標識を見たとき、ゴールは平坦に近いことを覚えていたから、スプリントのチャンスはまだあったんだ。僕が最後のコーナーに入ったとき、後ろには誰もいなかったし、こういうかたちでフィニッシュできてうれしいよ」と満足そうにレースを振り返っていた。
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