春の訪れとともに、アジアのフェスティバルozasia 2014が、9月3日~20日にわたって開催される。このアジアのフェスティバルは、日本人だけではなく、アデレードに住む多くのアジア人が楽しみにしているイベントの一つである。
それぞれのアジアの国が自分の文化や習慣をこのオーストラリアで披露するというものが、このイベントの特徴である。
日本からは、ふたつのパフォーマンスが行なわれる予定。
◆現役フォトグラファーが、戦前活躍したカメラマンの生涯を伝える舞台
Yasukichi Murakami - Through A Distant Lens -
オーストラリアで写真家として現在も活動中の金森マユ氏が、今は亡き写真家村上安吉氏のことをつづる舞台。
村上安吉:オーストラリアでの日本人先駆者、カメラマンとしてまた、オーストラリア人と共同で行なった真珠養殖業が成功し、日本の歴史に名前を残した。
金森マユ:オーストラリア在住のカメラマン。音声・写真・ナレーションなどで、今までにも数多くの舞台作品を制作。常に、移民・戦争などに関する意識を追求し、写真という媒体を通してそれらを表現している。
今回のこの作品も、それらの媒体を通して、村上安吉氏のことを表現する。
◆日本の文化・芸能である書道の世界を音楽と共に紹介するアートパフォーマンス
書SHO Hiroko Watanabe
渡部裕子:名古屋在住の書道家で、アートとしての文字の世界を確立、日本だけではなく世界に向けて作品を発信している。
今回は、ギターや太鼓の音色と共に彼女のダイナミックな動きを文字に託すパフォーマンスが予定されている。
9月8日夜には、ランタンフェスティバルが行われ、手作りのランタンが、アデレードの夜を明るく華やかに照らす。
《さくら 麻美》