ブエルタ・ア・エスパーニャのディフェンディングチャンピオン、クリストファー・ホーナー(ランプレ・メリダ)が2014年大会を欠場することが、開幕前日の22日にチームの公式サイトで発表された。
欠場の理由は、気管支炎の治療によってホーナーのホルモン値が低下したため。UCI(国際自転車競技連合)のルールの下ではホーナーは出場可能だが、ランプレ・メリダが加盟しているMPCC(チーム、スポンサー、各国自転車競技連盟などで構成される反ドーピング団体)の規則に従って、チームは自主的にホーナーの欠場を決定した。
ランプレ・メリダのチームドクターによると、ホーナーはツール・ド・フランス、ツアー・オブ・ユタの期間中ずっと気管支炎を患っており、コルチゾン(副腎皮質ホルモンの一種)の経口摂取による治療を開始した。この治療は、UCIからTUE(治療目的使用の例外)の認可を得て合法的に行われていた。
しかしこの治療や米国からの移動による時差などの要因も重なって、ホーナーのコルチゾール(副腎皮質ホルモンの一種、コルチゾンはコルチゾールの前駆体)値がMPCCが定める最低要求値を下回っていることが、血液検査によって明らかになった。
2013年、最年長グランツール制覇を達成した現在42歳のホーナーは「もちろん、このニュースは残念に思う。僕は2013年のタイトルを防衛したかった。ブエルタはシーズン最大の目標だった。しかし、僕はこの決定を受け入れる」と苦しい胸の内を語っている。
代役には、グランツール初出場となるイタリア人のバレリオ・コンティが選ばれている。
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