ツール・ド・フランス14の第10ステージは、前半戦折り返しとなる厳しい山岳ステージ。総合優勝候補、アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)が落車でリタイアする波乱の一日となってしまった。
しかしそんな中、レース中にウィリーを披露して観客を喜ばせる選手がいた。ガーミン・シャープのニュージーランド人、ジャック・バウアーだ。
山頂ゴールひとつ手前のカテゴリー1級、レ・シェヴレール。山岳ポイントまで数百メートルのコーナーで選手たちが来るのを待っていた。先頭の選手たちがぞくぞくと通過して行き、一息ついたころに歓声があがった。なんとウィリーをしながら上ってくる選手がいる!
ほとんどの選手が苦しい表情で上っていくが、バウアーだけは違った。先頭からずいぶんと遅れてしまっていて逆に気持ちに余裕があるのか、何度もウィリーを繰り返し観客たちを喜ばせた。時には片手でウィリーもしていた。
ちなみにこの日バウアーは98位でゴールしている。
《五味渕秀行》
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