【ツール・ド・フランス14】マイヨジョーヌ奪還も複雑なニーバリ「コンタドールは目の前でクラッシュした」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ツール・ド・フランス14】マイヨジョーヌ奪還も複雑なニーバリ「コンタドールは目の前でクラッシュした」

スポーツ 短信
ツール・ド・フランス第10ステージを制したビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)
  • ツール・ド・フランス第10ステージを制したビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)
  • ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)ツール・ド・フランス14 第2ステージ
  • ステージ2勝目を挙げたニーバリ
ツール前半戦で最も厳しい山岳コースとなった第10ステージ、ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)は最後の上りで単独アタックし、今大会ステージ2勝目を獲得するとともに、わずか1日で総合首位のマイヨジョーヌを取り戻した。

しかし、この日は最大のライバルと見られていたアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)がリタイアに追い込まれた。クリストファー・フルーム(チームスカイ)とともに総合優勝大本命2人が早々とレースを離脱したことに、ニーバリは複雑な心境ものぞかせていた。ツール公式サイトに掲載されたニーバリのコメントは以下の通り。

「すばらしい勝利だ。最高のチームワークのおかげだよ。特に終盤のミケーレ・スカルポーニのね。10日間の激しいレースを戦った後で、霧と雨でとても厳しいステージだった。7つの上りと、たくんさんのクラッシュ。僕がグランツールで経験した中で、最もハードなステージだった。フィニッシュラインを越えるときは、赤ん坊の娘に捧げたんだ。毎日、妻と電話で話しているけど、エンマ(娘)は僕の声がテレビから聞こえると静かになって、目を見開くんだって」

「アルベルトのことは残念に思う。彼は僕のちょうど目の前でクラッシュしたんだ。自分も転ぶんじゃないかと恐かったよ。でも、なんで彼がクラッシュしたのかはわからない。僕が見たのはただ激しい落車だったということだ。僕たちはしばらくペダリングを止めた。リッチー・ポート(チームスカイ)ともチームカーとも話をした。でも、トニー・マルティン(オメガファルマ・クイックステップ)が4分30秒前にいたので、再び走り始めることになったんだ」

「アランベール(第5ステージ)以降、僕たちはずっとレースをコントロールしていたし、コンタドールからのアタックを予想していた。今後数ステージもまたコントロールするけど、彼はいない。マイヨジョーヌを守るつもりだけど、ライバルたちに明け渡すことはない。ポートとアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)が上位にいる。僕は自分のアドバンテージをコントロールするよ。今日の僕のパフォーマンスレベルはとても高くて、(総合優勝した)2013年のジロ・デ・イタリアと近かった」

「このツールを勝っても、僕が勝ったと言うのは難しいかもしれない。フルームとコンタドールがクラッシュしたからね。僕はすでに大きなリードを持っているし、アルベルトとの対決の準備はできていた。クラッシュはこのスポーツの一部だし、僕自身も過去に何度もクラッシュしてきた。ツールが2人の主役を失ったことは残念だ。アルベルトの状態がそんなにひどくないことを願っている。彼の幸運を祈るよ」
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