【津々見友彦の6輪生活】いざという時、ローテクグッズの心強さ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【津々見友彦の6輪生活】いざという時、ローテクグッズの心強さ

オピニオン コラム
即席レインブーツ
  • 即席レインブーツ
  • 今回のローテクグッズ
  • ガムテープ
今回のテーマは“ガジェット”と言うにはあまりにもローテクなので、少々気後れがするが、自転車ツーリングでは殆ど毎回助けられているこの“ローテクグッズ”をご紹介したい。

◆コンビニ、レジ袋

街歩きやツーリングでは必ず立ち寄るのがコンビニ。ここでドリンクを買ったときには必ず“レジ袋”に入れて貰う事をお勧めする。購入したものが少なければ、そのまま商品のみを貰ってしまうかも知れない。一見邪魔になるのだが、石油精製により出来る視点によっては“ハイテク”なポリエチレンの袋は、0.01ミリ前後と薄く軽量なのが特徴。なので折り畳んでも小さくポケットや自転車のツールバッグに忍ばせることが出来るので、是非1、2枚は持っていたい。

◆何にでも使える万能袋

結構あるトラブルがチェーンの外れ。慌ててつい、素手でチェーンを触って掛けて直すが、指が真っ黒になり、バンツや自転車のグリップが汚れてぬるぬるになったりする。

この時に役立つのがレジ袋。これを手袋のように使い、使用後は真っ黒になった外側を内側に裏返して畳むと汚れが周囲に付かない。

◆ごみ袋に

更に便利なのが、ごみ袋としてだ。自転車のエネルギーの補給食にはチョコレート系や水飴系のものが多い。食べた後の包み紙や飲み残した水飴系のドリンクは、容器がべたつく。バッグに入れてしまうと、ときにはバッグ中水飴だらけになり、泣かされることも。こうしたトラブルをレジ袋で解消できる。

◆レインシューズに

急な雨の時に、意外に気持ちが悪くなるのが足元。濡れると靴の中がぐちゃぐちゃして不快だ。こんな時に多少大き目の“レジ袋”が靴のレインカバーになる。しつかり包み込み、“ガムテープ”又は“リピートタイ”で仕上げれば見た目もスッキリとしたレインシューズに変身する。

◆ガムテの作法

ガムテープは通常の大きな丸い巻きから40cmほどの長さに切り取り、それを5cm程度の薄い板状に折り畳んで持ち歩くと便利だ。ガムテの使い方だが、薄いレジ袋の場合、使った後、剥がそうとすると破れやすい。そこで張り合わせる相手の下地に貼る大きさ程度のガムテを先に一枚貼る。そしてその上にめがけて貼ると、レジ袋が破けずに剥がせる。この場合、貼る方の先端3mm程度を折り返してつまみを作って置くと簡単に剥がせ、繰り返し即席のレジ袋レインシューズが使える。 ツーリングの際、途中で雨具を脱いでレストランに出入りする時には便利だ。

◆タイラップ

私が愛用するのはタイラップと呼ばれるナイロン樹脂製の結束バンド。10cm程度の細身の“インシュロック”とも呼ばれるものと、“リピートタイ”と呼ばれる何度でも使える25cmと長めのものがある。“インシュロック”のタイラップは一度使用すると再使用は出来ない。が、“リピートタイ”はほぼ何度でも再利用出来る。

“リピートタイ”は先のレジ袋レインシューズの余分な部分を整えたり、足首をビシッと締め付けたり、大きな袋の場合ペダルやチェーンに引っかからない様にすることができる。バックパックのトラブルや荷物の結束、ランプのステーが壊れた時等緊急時に何かと心強い。

先日、ツーリング仲間K氏の愛車のフロント変速機シフターの根元が折れてしまうというトラブルに見舞われた。このとき10cmの細いタイラップを数本繋いで長くして、シフターを固定し、無事にツーリングを最後まで走り抜けた。

軽量なこれらの素材はいざという時に強力な性能を発揮しツーリングを無事に乗り切らせてくれるので心強い。 
《津々見友彦》

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