現在開催中のジロ・デ・イタリアにもようやく日差しが戻ってきたが、日本も今がサイクリングのベストシーズンだ。木々の緑が日増しに濃くなり、乾いた空気が素肌に心地よく、アウトドアスポーツは最高に気持ちいい。
そういうわけで、半ソデ短パンで風を切って走りたくなるはずだけど、この時期は1年で一番紫外線が強いのだという。加えて最近はオゾン層破壊などの影響もあり、健康に悪影響を及ぼしかねない紫外線レベルなので要注意。長時間のアウトドア活動をこなすサイクリングだけに、UVケアは女性のみならず男性も不可欠になっているのである。
ビーチフラッグスの女王と呼ばれるプロライフセイバーの遊佐雅美がこんなことを語っていた。「オーストラリアの仕事仲間はきちんと日焼け止めを塗るなど、UVケアの意識が高い。日本でも年々その必要性を痛感するようになった」。
沖縄県石垣島出身の新城幸也も、真夏のツール・ド・フランスではスタート前に必ず日焼け止めクリームをていねいに塗っている。「もう真っ黒に日焼けしてるじゃん」と指摘すると、「紫外線は疲労の原因になるので、パフォーマンスが低下しないように塗っているんです」と答えていた。
ということで日焼け止めはサイクリング前に塗るようにしよう。SPF50+という最高レベルのUVカット機能を備えたクリームなら万全。乗車姿勢の妙で太ももの前側とふくらはぎ部分が日焼けするのがサイクリストの特徴だ。クリームだけでなくUVカット機能を備えた夏用の長ソデジャージやアームカバー、女性の場合はネックカバーやサマーロングフィンガーグローブも重宝する。
スポーツ用アイウエアも積極的に着用した方がいい。裸眼は長期にわたって紫外線を受け続けると白内障などの眼病リスクが高まる。最近では太陽光や紫外線の強さによって色が変わる調光レンズが普及してきたり、割れにくく加工もしやすい度付きスポーツレンズもオーダーできるようになった。
この夏、自転車を乗り回すならUVプロテクトアイテムをキッチリそろえたい。
《山口和幸》
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