今中大介が別府史之のツール出場に期待 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

今中大介が別府史之のツール出場に期待

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 新城幸也(24)が日本人プロとして13年ぶり2人目のツール・ド・フランス出場を決めて、96年に出場を果たした今中大介の存在とコメントが注目されている。今中は現在、自転車関連の輸入商社インターマックスを経営。ツール・ド・フランス出場というイメージを生かして、現在もテレビ解説やイベント出演などで活躍。その今中が、もう一人のツール・ド・フランス出場選手として別府史之(26)に期待をかけている。

今中大介のコメント

 新城幸也選手のツール出場のニュースによって、日本中のサイクルロードレースファンが沸いていますが、春から出場が取り沙汰されている選手がもう一人います。それがみなさんご存知の別府史之選手(スキル・シマノ)です。
 05年にアームストロングがエースを務めていたディスカバリーチャンネルに電撃的に加入し、翌年にはロードレースとタイムトライアル競技で全日本チャンピオンになるなどの活躍を見せていた別府選手。07年にはビッグレースのツール・ド・ロマンディで区間2位になるなど、勝負勘をしっかり磨いていました。

 ディスカバリーチャンネルに入った当時から、「ツールの区間優勝が夢です」と本人が言っていましたが、「一介のアシストで終わりたくない」という強い気持ちがあったのでしょう、先日のルート・ド・スッドで見事に山岳賞を獲得し、敢闘賞にも輝きました。フランスのピレネーで開催されるこのレースは、国際自転車競技連合(UCI)が1級のレースとして認めている大会。その山岳ステージレースで山岳賞を自ら勝ち取ったのですからたいしたものです。
 ツール出場が濃厚と言われながら、先に所属チームから発表された6人のメンバーに入れず、残る3人の枠を争っていただけに、この成績が出場に向けて作用することは間違いありません。チームとしてもツールには初出場なので、首脳陣の間でも選考が頭を悩ませる要素だったはずですが、今回のレース結果がかなり有効な判断材料になったことは想像に難(かた)くありません。成績を望んでいた日本の熱狂的なファンも大喜びです。あとは最終メンバーがチームによって発表される6月29日(月)を待つのみです。別府選手がモナコのタイムトライアルで勇姿を見せてくれることを願っています!
《編集部》

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