神奈川県茅ヶ崎市を拠点とする自転車ロードレースのチームミヤタは、11月11日に今季の最終戦となるツール・ド・おきなわに出場し、40年間の活動に終止符を打った。自転車メーカーの宮田工業が持つ実業団チームとして1968年に発足し、83年から4年間活動を休止していた時代があるが、歴代の日本チャンピオンや五輪代表などトップ選手を輩出してきた。
「最後のレースが無事終わりました。今はもう言葉がありません」
チームを運営してきた栗村修監督(35)が、ファンや40年の長い歴史の中でチームに関わってきた関係者に感謝の気持ちを伝えている。
「チームを守れなかったことは本当に申し訳ありませんでした。伝統ある長い歴史も終わるときは一瞬。ものの数か月で消え去ります。そこに居合わせたことが、よかったのか悪かったのかは分かりません。ただ、多くの方々が悲しんだのは事実。このチームの消滅が、負の連鎖を生むのではなく、前向きなサイクルの始まりになることを願います」
《編集部》
page top