シンクロナイズドスイミングで5つの五輪メダルを持つ武田美保（31）がハワイ・オアフ島で9月30日に開催される長距離サイクリング大会、ホノルルセンチュリーライド2007に挑戦する。すでに過去2年の大会で最長距離となる160kmは完走済み。「3年目となる今年の目標は前回のタイムを上回ること！」と意気込む。
アテネ五輪を最後にシンクロ競技生活を終えた武田が、同大会に初参加したのは2年前。
「新しいキャリアの第一歩としてこの大会に挑戦しました。160kmという道のりは私にとって未知の世界。だから新たな人生における象徴的なチャレンジでした。心から頑張って、自分が地球の上で生きているんだということを実感したいと思いました」
長距離サイクリングは初めてだったというが、ゴールを目指しているうちに、シンクロに打ち込んでいた現役時代の感覚がよみがえり、「頑張るぞー」というゾクゾク感を久しぶりに味わうことができたという。
「しんどいのに、どこかに楽しさを見つけるときってあるじゃないですか。センチュリーライドに参加して、ゴールできたときの達成感を経験すると、日常生活の中でゆったりとした気持ちになれるんです。ものごとを素直に受け止めることもできる。人生の色さえ鮮やかになったんです」
そんな素晴らしい機会を与えてくれた自転車イベント。今年の武田さんにはどんなゴールが待ち構えているのか？
《編集部》
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