
今週は京都競馬場で、第73回日経新春杯(GII、芝2400m)が行われる。伝統の古馬ハンデ重賞で好メンバーが覇を競う。
ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬13頭の全頭診断を行う。
◆【日経新春杯/危険な人気馬】苦戦の超大型馬×「0.0.0.17」が示す適性外の血筋に該当 「頭で狙うほどの妙味ナシ」
■日経新春杯2026 出走予定馬全頭診断
・オールナット
これまで挙げた5勝はすべて斤量56キロ以下。基本的には恵まれた斤量でこそ狙いたいタイプだ。たとえ0.5キロでも前走から斤量減で臨める点はプラス材料と言えるし、京都芝外回りは【2.0.0.0】と負け知らず。内枠を引き当てることができればなお良い。
・ゲルチュタール
前走菊花賞は4着と健闘。春のGI馬不在の一戦だったが、同レースを使われた馬の次走成績【1.2.1.3】馬券内率57%を見るより一定のレベルは保たれていると捉えられそうだ。京都開催の2012年以降において、前走菊花賞5着内馬の成績は【3.1.0.0】。大きく評価を下げる理由は見当たらないか。
・コーチェラバレー
菊花賞後に臨んだ前走グッドラックHを快勝。昨年下半期から3戦2勝と、ここにきて急激に力をつけてきた印象だ。格上挑戦とはいえ菊花賞7着、斤量53キロの恩恵で上位人気が予想される1頭だが、京都芝外回りは【0.0.0.2】かつ掲示板内ゼロ。不得手な舞台替わりで臨む点は気に留めたい。
・サトノグランツ
昨年2月以来のレースとなる馬。斤量58.5キロも含めて楽な戦いにはならなそうだが、京都芝外回りは重賞勝利など複数好走歴がある条件だ。先週シンザン記念を制し、京都芝外回りの特徴を熟知した感がある鞍上・T.ハマーハンセンの手綱も加味して何らかの印は必要か。
・サブマリーナ
当舞台の前走京都大賞典は16着と惨敗。上がり3F33秒台の切れ味が発揮される中距離戦がベスト条件という馬で、冬の京都芝2400mでは分が悪い印象は否めない。
・シャイニングソード
デビューから馬券外のない安定株。好走のなかには当舞台も含まれており、コンスタントに上がり3F上位の脚を脚を使える点は魅力と言える。ただ、これまで戦ってきた相手はお世辞にも強力とは言い切れず、昨秋2戦は少頭数かつ上がり3F33秒台の切れ味勝負が功を奏した感あり。京都開催の2012年以降において、前走秋の東京組は【0.1.0.21】と不振を極めており、過大評価は避けたい。
・ドクタードリトル
リステッド競走で掲示板外が続く現状。変わり身は望み薄か。
・ファミリータイム
1番人気に推された前走中日新聞杯。結果は7着と人気を裏切ってしまったが、開催前半の芝2000mで時計・上がりともに速い馬場が堪えた印象だ。前走から距離延長ローテ時の成績は【1.2.1.0】。すんなり先行策が叶えば差はない。
・マイネルクリソーラ
スクリーンヒーロー産駒は京都芝2200-2400m重賞で【0.0.0.5】掲示板内なし。もっとも合う舞台が東京であることは戦績が示すとおりで、強調材料は乏しい。
・マイネルケレリウス
重賞では【0.0.0.5】と厚い壁に跳ね返されている現状。厳しい。
・ヤマニンブークリエ
前走菊花賞は16着と惨敗。今回と同じ京都芝外回りで印象の悪いパフォーマンスだったが、当時は差し追込決着かつ外差し馬場でインの好位追走と、負けるべくして負けたような一戦と言える。セントライト記念ではミュージアムマイルと0秒1差の競馬をしており、この中間はウッドで6F78秒8の好時計をマーク。前走だけで見限るには早計だ。
・ライラック
前走エリザベス女王杯は3着と健闘。6歳秋を迎えてもなお、その切れ味に衰えがないことをアピールした。今回は7歳馬として迎える一戦だが、京都芝外回りのGIで4、6、3着かつ該当レースすべてで上がり3F最速をマークした馬に斤量55キロは恵まれた印象。軽視は避けるべきだろう。
・リビアングラス
芝2400m以上では【0.0.0.7】と急激にパフォーマンスが低下してしまう馬。リステッド競走でも掲示板外の前走内容から、一変を望むのは酷に映る。
Winsightより一部編集・転載(2026年1月15日 18:00公開の記事)
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsigh』で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。



