
ワールドシリーズ(WS)が終了し、話題の中心はオフの移籍市場に移る。世界一連覇を成し遂げたドジャースでは、フリーエージェント(FA)となる選手が7人、球団オプションの選手が2人いる。
果たして、9人のうち何人が来季もドジャーブルーのユニフォームに袖を通すことになるのか。去就に注目が集まっている。
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■FA7人、球団オプション2人
今オフ、ドジャースからFAとなる選手は以下の7人。 “キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手やミゲル・ロハス内野手、マイケル・コンフォート外野手という野手組のほか、クレイトン・カーショー投手、アンドリュー・ヒーニー投手、カービー・イエーツ投手、マイケル・コペック投手という顔ぶれとなっている。
今季限りで引退するカーショーを除けば実質6人で、シーズンを通して打撃不振だったコンフォートや期待を裏切った救援右腕イエーツらとの再契約は考えにくく、FA組ではポストシーズンで存在感を発揮したベテランの2人、ロハスとキケの処遇が焦点となりそうだ。
一方、球団側が契約に関して選択権を持っているのが、マックス・マンシー内野手と救援左腕のアレックス・ベシア投手。球団がこのオプションを行使して再契約するか、それとも行使せずにFA市場に送り出すか、米メディアも動向を注視している。
■マンシー後継に村上宗隆の名前も
『ドジャース・ウェイ』は35歳となったマンシーのオプションに関して、「このオフにドジャースが下す決断の中でも、最も興味深い存在のひとつだ。来季年俸1000万ドル(約15億3700万円)というオプションは、一見すると“お買い得”に見える。しかし、ここ数年で彼の出場機会は減少。そこに大きな影響を及ぼしているケガの問題を考えると、評価は簡単ではない」と指摘した。
マンシーの後継者としてヤクルトの村上宗隆内野手やレッドソックスのアレックス・ブレグマン内野手らの名前を挙げた上で、同メディアは「今年のWSでまたしても勝負強い打撃を見せたマンシーを、この価格で手放すというのはためらうだろう」とし、コストパフォーマンスの面からも再契約に至ると予想した。
また、ベシアに対して球団がオプションを行使するかどうかも注目を集めている。WS前日に「深刻な家庭の事情」でチームを離脱し、現在も詳細は不明なまま。ただ、今回のポストシーズンでは、6試合連続で無失点を続けるなど好調だった。
そのため、再契約が既定路線と見られていたが、同メディアは「今年は二面性のあるシーズンだった。開幕から7月31日までの防御率は2.42と頼れる存在だったが、8月以降はほぼ倍増の4.80まで落ち込んだ。まだ29歳であり、年俸360万ドル(約5億5000万円)というオプションは手頃なだけに再契約の可能性が高そうだが、確実とは言えない」とし、断定は避けた。
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