
MLB公式サイトは4日(日本時間5日)、カブスが今永昇太投手との契約に関して来季以降の球団オプションを行使しないと発表。今永側も選手オプションを拒否したため、フリーエージェントになったと報じられた。
米メディア『Foul Territory』は同日、「ショウタ・イマナガはカブス退団後、どこと契約するのか」と題した動画を投稿。2年目の成績低下についても議論を交わした。
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■「大きな宣伝効果だってある」
MLB公式のマーク・フェインサンド記者によると、今永とカブスが2024年に結んだ契約は、来季26年から28年まで3年総額5700万ドル(約87億円)の球団オプションがあり、行使されなくても、今永は来季1500万ドル(約23億円)の選手オプションで残留できたという。今回はどちらの権利も破棄されたことになる。
『Foul Territory』にレギュラー出演する元MLB捕手のA.J.ピアジンスキー氏は、「カブスはもちろん契約延長すべきだった。あの投球内容で、彼が年平均1900万ドルの価値がないなんて言えない。興奮を呼ぶ投球だけではなく、大きな宣伝効果だってある。これを忘れちゃいけない。だから理解できない。『もっと安く再契約できる』と思っているのか?それともさらに大物を狙えると?あと3年はカブスだろうと思っていたから、まさかの展開だよ」と苦言を呈し、驚きを隠さなかった。
■成績低下に懸念、反論意見も……
一方で、同番組の司会者スコット・ブラウン氏は今永の成績低下を理由に反論。故障した今季は昨季より30イニング近く少なく、被本塁打の割合が上昇、奪三振の低下も懸念し「数字的には明らかに下降傾向。カブスが『リーグに研究された』と感じても不思議じゃない」と、持論を展開した。
ピアジンスキー氏は、「ファンにも愛されていたし、絶対に残すべき。カブスにとって5700万ドルなんて大した額じゃない。今の相場ならむしろ安いくらい」と一歩も引かない構え。辛口評価で知られる曲者が左腕を擁護した。
同番組では、今後カブスは今永に対して来季のクオリファイングオファーを提示すると予想。拒否して他球団と契約した場合、カブスは見返りとしてドラフト指名権の補償を受けられるため、今永の市場価値にも影響を及ぼすとした。ベテラン左腕の去就に注目が集まっている。
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