
ドジャースの地元メディア『ドジャース・ネーション』は20日(日本時間21日)、「ドジャースはフリーエージェントで4億ドルのスーパースター獲得に動くと予想される」と題した記事を掲載。今オフの移籍市場で注目を集めるカブスのカイル・タッカー外野手獲得の可能性について論じている。
◆ドジャースはFAのタッカー獲得で「打線最大の弱点を埋める」 地元メディアはカブス主砲確保でコンバートの可能性も指摘
■コンフォートとの再契約はなしか
ドジャースはポストシーズンを勝ち抜き、2年連続の世界一に向けて歩みを進めている。一方で、レギュラーシーズンを通じての泣き所となったのが左翼のポジション。ジャイアンツから加入したマイケル・コンフォート外野手は打率.199と期待を大きく裏切り、ポストシーズンではメンバー外に。外野手は今オフの補強ポイントとされている。
その中で、獲得候補として名前が挙がっているのがカブスのタッカー。米地元紙『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者が特集記事を掲載したほか、米メディア『ジ・アスレチック』のクリス・キルシュナー記者も自身のXで、「ドジャースは今オフにカイル・タッカーと契約すべきだ。できるだけスター選手を並べて、ワールドシリーズに何度も戻り続けるべきだ」と、皮肉を交えつつ補強の可能性に言及している。
記事では、1年契約で今オフに契約が切れるコンフォートについて「チームと再契約する可能性はほぼゼロだ」と断言。「タッカーは、彼がもたらす実績と才能を考えれば、明らかにチームをアップグレードさせる存在となるだろう」とし、32歳のコンフォートより4歳若いタッカーでの穴埋めを見込んでいる。
また、タッカーを獲得した場合には、右翼手としての起用を提案。左翼にはテオスカー・ヘルナンデス外野手を配置し、アンディ・パヘス外野手を含めた3人の布陣とする構想を示している。これにより、「トミー・エドマンはフルタイムの二塁手として起用できるようになる」とし、内野陣の固定化も進むと予測している。
ドジャースはブルージェイズとのワールドシリーズを控え、2年連続世界一に向けた戦いに挑む。その一方で、来季に向けた新戦力の報道も、熱を帯び始めている。
◆連覇目指すドジャース、ブルージェイズとの通算成績は「19勝11敗」 大谷翔平ら主力選手と“第1戦の敵地”相性は……
◆ドジャース、今オフも大型補強を続行か……ターゲットに“安打製造機”クワンが再浮上 米メディアは若手右腕シーハンとのトレードを予想