
2025年のメジャーリーグも8月半ばを迎え、プレーオフをかけた争いも熱を帯びている。そんななか、米老舗スポーツメディア『スポーツイラストレイテッド』は13日(日本時間14日)、現時点での最優秀選手を予想しており、マリナーズで量産態勢を築く強打の捕手が大本命を上回る展開となっている。
◆最強捕手ローリー、過酷なポジションで驚くべきアーチ量産の秘訣明かす “投手優先”のスケジュール貫く「二刀流」
■8月に3試合連発で復調
マリナーズのカル・ローリー捕手はここまで119試合の出場で45本塁打を放ち、ドジャースの大谷翔平投手を上回りメジャー全体トップ。98打点もリーグトップを記録しており、ア・リーグ西地区2位につけるチームを攻守にわたりけん引している。
そんななか、米老舗スポーツメディア『スポーツイラストレイテッド』は「MLBのMVPレースを再考:カル・ローリーがアーロン・ジャッジを上回る」と題した記事のなかで、現時点でのMVPの行方を占っている。
ローリーはア・リーグで1位の評価を受け、「ついにア・リーグMVPレースでアーロン・ジャッジを追い抜いたのだろうか?」と言及。8日(同9日)からのレイズ戦で3試合連続本塁打を放ったことに触れながら、「一時的に調子を落としたものの、その後は持ち直し、歴史的なシーズンを続けている」との評価が下されている。
最大のライバルとなるのがヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手だが、開幕から三冠王も狙えるペースで猛打を見せていたスラッガーは、右肘内側の屈筋腱損傷のため7月下旬に10日間の負傷者リスト(IL)入りした。5日(同6日)のレンジャーズ戦から鮮烈復帰を果たしているものの、月間打率.200、1本塁打、3打点と失速気味。「MVP争いではローリーに遅れをとっているかもしれない」と記事内では綴られている。
なお、ローリーは2021年に48本塁打を放ったロイヤルズのサルバドール・ペレスが持つ捕手の歴代最多記録まであと3本に迫り、1961年にミッキー・マントルが記録したスイッチヒッター歴代最多の54本塁打超えも視界に入る。記録的なシーズンを送りMVP候補筆頭に浮上したマリナーズの“ビッグ・ダンパー”が歴史的偉業を成し遂げるのか。
◆【動画あり】本塁打王ローリー、45号アーチで“伝説の捕手”が持つ50年間破られなかった記録に到達 米メディアは期待感「シーズン50本塁打を放つ初の捕手になる」
◆ジャッジとのMVP争いは「比べないでほしい、彼は史上最高クラス」 捕手ローリー打撃躍進の陰に“元ドジャース三塁手”のアドバイス