
MLBのトレード期限は7月31日(日本時間8月1日)に最終日を迎えたが、特に注目を集めたのがパドレス。この日だけで22選手が絡む5件の大型補強を敢行し、周囲の度肝を抜いた。ロースターをグレードアップし、いよいよ打倒ドジャースの機運が高まっている。MLB公式サイトなどが選手の意気込みを伝えた。
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■「間違いなく戦力アップ」
最終日に補強ラッシュを見せたパドレス。アスレチックスの守護神メイソン・ミラー投手と先発左腕JP.シアーズ投手を獲得すると、そのままの勢いでオリオールズからライアン・オハーン内野手とラモン・ラウレアーノ外野手という強打者2人も手に入れた。
さらにロイヤルズからフレディ・フェルミン捕手、ブルージェイズからは先日殿堂入りを果たしたビリー・ワグナー氏を父に持つウィル・ワグナー内野手を獲得。そして、最後は金銭トレードでブルワーズからネスター・コルテス投手、ホルヘ・キンタナ内野手を加えた。
大型補強の目的は当然、同地区ライバルのドジャースを倒し、ワールドシリーズを制覇すること。主砲マニー・マチャド内野手は1日(同2日)のカージナルス戦の試合前、「ようこそ、パドレスのトレード期限へ」と笑いながら、「もちろん、彼らを獲得できたのは間違いなく戦力アップだ。確実に助けになる。これ(大型補強)はつまり、我々は勝つ準備ができているというメッセージなんだ。本気で優勝を狙いにいくよ」と力強く宣言。
■「我々はすべてを勝ち取る」
さらに「すべてを勝ち取ること。それが我々の目標だ。もちろん、ドジャースを倒さなければならないことは分かっている。彼らと対戦し、勝ち抜く必要がある。だから、まずは地区優勝を目指して全力で戦い、最終的にはこの街にチャンピオンシップをもたらしたい」と話し、打倒ドジャースを誓った。
トレード期限を終え、最初の試合となったカージナルス戦は4-1で快勝。新加入組のラウレアーノは早速先発し、オハーンは代打で出場。ミラーも2番手で登板し、本拠地ペトコパークに集まったファンの大声援に応えた。
トレード濃厚とされながら、結局残留となったディラン・シース投手は、補強後のチームについて「最強だ」と明言。「その一員で本当にうれしい。サンディエゴが好きだし、ここで特別な何かを成し遂げたいと思っている」と話した。
ナ・リーグ西地区において、首位ドジャースを3差で追いかける2位パドレス。ライバルのダイヤモンドバックスとジャイアンツが、トレード市場で「売り手」に回ったことで一騎打ちの様相となっている。大型補強のパドレスvs.ほぼ現状維持のドジャース。軍配はどちらにあがるのか、注目だ。
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