
元プロレスラーの前田日明氏が自身のYouTubeチャンネルを更新。27日にさいたまスーパーアリーナで開催された「超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り」でクレベル・コイケに4年越しのリベンジを達成した愛弟子・朝倉未来の“課題”について言及した。
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■判定は「ひいき目に見てドロー」と辛口評価
前田氏は自身がプロデュースする格闘技団体「THE OUTSIDER」で朝倉兄弟を発掘。朝倉にとって“恩師”と言える存在である前田氏は、同戦について「未来のグラウンドの対応力がすごく上がった」とグラップリング能力の向上を称賛。
一方で判定結果については、「ひいき目に見てドロー。延長にした方が良かった」と辛口評価した。激怒したクレベルにも理解を示し「攻めてたのはクレベル。RIZINがアグレッシブを重視するなら、なぜそこをとらなかったのか」と判定基準に疑問を呈した。
RIZINの判定基準は、相手に与えた「ダメージ」が50%を占める。続いて、積極性の「アグレッシブネス」が30%、支配度の「ジェネラルシップ」が20%と定義されている。前田氏は「どっちに転んでも不満が出る試合だった。完全決着のためにもう1ラウンドやらせた方が良かった」と私見を語った。
■今後の課題は“決定力”
第2戦は両者とも有効打はなし。打撃に関して、前田氏は「当てに行くシーンが今回なくエスケープに集中する感じだった」と指摘。「もう少しああいう試合に慣れて、彼の得意な打撃がもっと随所随所で発揮されればもっといい試合になる」と提言した。
朝倉はこれまでに負けた選手に“お礼参り”を希望しており、勝利者マイクでは2年前の「超RIZIN.2」で敗れたヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)を指名。前田氏は「ケラモフに勝てたら本物になってきたな、という感じ」とし、フェザー級のベルトを保持するラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)に勝つには「ケラモフを簡単に打ち取るくらいの実力がないと」とした。
前田氏は朝倉の今後の課題にも言及。「エスケープするだけじゃなくて、プラスアルファ何で打ち取るのか」が大事になるとした。
“プラスアルファ”を得るために愛弟子に勧めたのが、「超RIZIN.4」の征矢貴とアリベク・ガジャマトフ(ロシア)の一戦。前田氏は高いレベルで展開されたグラウンドと打撃の攻防を高評価。「色んな意味でいい勉強材料になる。今後の未来にとって」とし、攻防の中での駆け引きや、打撃を当てるタイミングなどに注目してほしいとした。
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