
最強守護神エドウィン・ディアス投手を獲得し、ブルペン陣のテコ入れを図ったドジャース。他にも補強すべきポイントはあるのか。米メディア『ヤフー・スポーツ』が、5つのテーマを挙げて分析した。
◆最強守護神ディアスのドジャース移籍をアシストしたキケ 「後悔することは絶対にない。ただ……」と“欠点”も伝えていた
■外野陣は現状のメンバーで乗り切る?
『ヤフー・スポーツ』は15日(日本時間16日)、「ドジャースにとって5つの大きな疑問」と題し、記事を公開。ディアスを獲得した現在、ワールドシリーズ3連覇を目指すチームの中で、残された懸念について言及した。
同メディアが提示した5つの疑問のうち、いの一番に挙がったのは「外野の布陣は最終的にどうなるのか」というテーマ。今季は左翼にマイケル・コンフォート、中堅にアンディ・パヘス、右翼にテオスカー・ヘルナンデスという配置で臨んだが、今季加入のコンフォートは打率1割台をさまよい続け、完全な誤算。T・ヘルナンデスも守備面での不手際が露見。パヘスに関しては、まずまずという評価でシーズンを終えた。
今オフは大物フリーエージェント外野手、カイル・タッカーやコディ・ベリンジャーの獲得に乗り出すとされていたが、同メディアは「(彼らの求める)条件を満たしていない」とし、長期ではなく短期契約を結びたいドジャース加入の可能性は低いと見立てた。
そのため、パヘスとT・ヘルナンデスのほか、トミー・エドマン内野手、今夏加入のアレックス・コール外野手、若手のライアン・ウォード外野手を組み合わせて乗り切ると予想した。
■今井達也を必要としない唯一の球団
また、トレードでスティーブン・クワン外野手(ガーディアンズ)の獲得、外野手が余剰気味のレッドソックスからの獲得なども可能性の1つとした。
また、「日本からのフリーエージェントは獲得しないのか」というテーマでは、村上宗隆と岡本和真の両内野手と今井達也投手に言及。チームは大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希と立て続けに日本投手を獲得したが、今年は見送る公算が高いと指摘。一塁と三塁を守る村上と岡本に関しては、それぞれのポジションにフレディ・フリーマン内野手とマックス・マンシー内野手が君臨。DHにも不動の大谷がおり、獲得の必要性を否定した。
さらに、今井については「ドジャースは30球団中、27歳の右腕を必要としない唯一のチーム」とし、先発ローテーションは充実しており、獲得には動かないと予想。もし、獲得した場合、佐々木がリリーフに逆戻りすると主張した。
残る3つの疑問は「ロースターの若返りは可能か」「ブルペン補強はまだ行われるのか」と続き、最後は「タリク・スクーバル投手の移籍は現実的か」となっている。
補強が打ち止めということは考えにくく、ドジャースの次なる一手に注目が集まっている。
◆「扉を閉ざすことは決してない」ドジャース幹部、キケとの再契約に前向き ユーティリティー性とリーダーシップを評価
◆「かなり現実的な話」グラスノー、最強左腕スクーバルのドジャース加入に言及 「ぜひ実現してほしい」と共闘熱望
◆「不服ならドジャースファンになればいい」元GMも王者にお手上げ、際立つ“組織の運営能力”を絶賛 「完全に別の惑星にいる」



