
プロボクシング史上初の3階級4団体統一王者テレンス・クロフォード(米国)は16日、自身のSNSを更新。「もう証明すべきことは何もない。偉大な選手として去る」と現役引退を表明した。
38歳のスター選手は戦績42戦全勝(31KO)。米専門メディアは本当に引退した場合「彼は間違いなく初回投票で殿堂入りするキャリアを、最高の形で締めくくることになる」と報道した。
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■引退を専門メディアが見解「批判するつもりない」
4団体統一世界スーパー・バンタム級王者の井上尚弥(大橋)を上回るパウンド・フォー・パウンド(PFP)1位のクロフォードは9月14日、米国・ラスベガスで2階級差のあるスーパーミドル級世界4団体統一王者の“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)に挑戦し判定勝ち。男子史上初となる3階級での4団体統一王者に輝いた。
そのクロフォードは自身のSNSで引退を表明。YouTubeチャンネルでは「競技から身を引く。戦うのをやめたからではなく、別の種類の戦いに勝利したからだ。自分の意志で立ち去るという戦いにだ。これはさよならではなく、一つの戦いの終わりであり、新たな戦いの始まりに過ぎない」などと語った。
米専門メディアの『バッドレフトフック』は、「クロフォードは間違いなくまだスポーツに十分に貢献できる力があるように見える」とした上で「特にこれほど素晴らしい実績を残してきた選手が、心身ともに健全なうちに引退することを批判するつもりはない」と見解を述べた。また、「彼が本当に引退するかどうかは今後わかるだろう。もしそうなれば、彼は間違いなく初回投票で殿堂入りするキャリアを、最高の形で締めくくることになる」と引退後の殿堂入りを確実視した。
■引退撤回説も?RIZINエキシビション説も浮上
一方で、米メディア『BCC』はまさかの引退撤回を予想。“カネロ”との試合で「彼は何百万ドルも手に入れた」と指摘し、試合以外で大きなお金を稼ぐことは難しいため「彼は戻って来ると思う」との見解を示した。
今日、来日中のクロフォードとランチしました!
ランチしただけですよ。笑Today, I had lunch with Terence Crawford, who is visiting Japan!
I just had lunch. Haha.#RIZIN#テレンスクロフォード/#TerenceCrawford https://t.co/QBQmZZMEJI pic.twitter.com/mQ7zBGkoWJ— 榊󠄀原信行 Nobuyuki Sakakibara (@nobu_sakakibara) October 6, 2025
また、クロフォードは10月に日本へ初来日。同月6日には格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEOとランチをしたこともあり、一部ファンの間ではエキシビションの可能性も囁かれている。史上初の3階級4団体統一王者はこのままキャリアに幕を下ろすのか。今後の動向に注目が集まっている。
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