
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が10日(日本時間11日)、敵地でのロイヤルズ戦に「3番DH」で先発出場。初回の第1打席で特大の24号2ランを放ち、両リーグトップに立つマリナーズのカル・ローリー捕手に2本差に迫った。試合は10-2でヤンキースが勝利し、連敗を2で止めた。
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■場外に飛び出そうな一発
初回1死一塁で迎えたジャッジの第1打席。先発左腕ノア・キャメロン投手のフォーシームを思い切り引っ張ると、打球は快音を残してあっという間に左翼席へ飛び込んだ。速度117.9マイル(約189.7キロ)、飛距離469フィート(約143メートル)を記録した豪快弾を目の当たりにしたファンは騒然。チームメートでさえ頭を抱え、言葉を失ったまま立ち尽くした。
衝撃の一発を見届けた米スポーツ専門局『ESPN』の看板記者、ジェフ・パッサン記者は自身のXを更新「ジャッジが、カウフマン・スタジアムに隣接するロイヤルズの殿堂博物館を越えそうな本塁打を放ちました。推定飛距離は469フィート。私はこの球場で何百試合も観戦してきましたが、あそこにボールが飛んだのは見たことがありません」と驚きをつづった。
■キャリア7番目の飛距離
また、ヤンキース公式Xも「ボールはまだ落ちてないかも」と記すとともに、「アーロンの破壊劇」と続け、圧倒的な飛距離を表現した。
MLB公式は「ジャッジはこれまでのキャリアで、飛距離465フィート以上の本塁打を12本マークしている。今回放った469フィートの一発は、彼のキャリアで7番目に飛距離が長い本塁打となる」と紹介した。
ジャッジはこの日、1本塁打を含む5打数2安打3打点をマーク。打率.396は依然メジャートップで、本塁打は23本のドジャース大谷翔平投手を抜き去り、ローリーに2本差に迫るメジャー全体2位となった。そして、58打点はレッドソックスのラファエル・デバース内野手を抜き、ア・リーグ1位に躍り出た。
三冠王も視野に入るジャッジ。その勢いは衰えず、加速するばかりだ。
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