
米スポーツ専門局『ESPN』は27日(日本時間28日)、「2025年MLBアワード予想:5月時点でのMVP、サイ・ヤング賞など」と題し、記事を公開。現時点でのナ・リーグMVPはカブスの俊英ピート・クロウ=アームストロング外野手となっており、ドジャースの大谷翔平投手は僅差で2位につけた。
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■3位にはフェルナンド・タティスJr.
『ESPN』は今回、bWAR、fWAR、勝利確率、優勝確率など主要な指標を組み合わせ、選手を総合的に評価。そこから算出された数値を基にランキング化した。
その結果、ナ・リーグMVPに関しては「PCA」ことピート・クロウ=アームストロングが138ポイントでトップ。大谷は136ポイントで僅差の2位となった。3位は134ポイントでパドレスのフェルナンド・タティスJr.外野手が入った。
同局はPCAについて「彼の台頭は今季のMLBで最も注目すべき物語となっている。シーズン開幕前から、守備と走塁でエリート級の指標を記録できることは知られていた。あとは打てるかどうかだけだった」とした上で、「では、OPS+が88から145へとジャンプしたらどうだろうか? さらに、40本塁打&40盗塁のペースでシーズンを進めているとしたら?」と記し、走攻守そろったことでMVPレースのトップに踊り出ていると伝えた。
また、大谷に関しては「主要打撃指標は前代未聞のシーズンだった昨年と同等か、それ以上のペースで推移している。このままのペースなら57本塁打、171得点程度が見込まれている。盗塁数こそ昨年より減っているが、忘れてはいけないのは、彼の指標は(今後復帰する)投手部門の数字によって、さらに強化されるということだ」とし、打撃だけでも十分にMVP有力候補だが、そこに投手としての成績も加われば、一気に優位に立つ可能性が高いと予想した。
■4度目の栄冠へ「絶好の位置」
『ESPN』の報道を受けて、米スポーツメディア『heavy.』も「PCAやタティスJr.も際立ったシーズンを送っているが、オオタニの二刀流としての上限の高さを考えると、シーズン後半にかけて彼を上回ってMVPを獲得するのは難しいだろう。現時点ではPCAにやや優位性があるかもしれないが、物語のような活躍をしているとはいえ、その生産性を維持するのは容易ではない」と主張。
さらに「オオタニは投げなくてもMVPを獲る可能性があるが、もしマウンドに上がってしまえば、もうこの議論(MVP争い)に終止符が打たれるかもしれない。継続する人気、世代を超えたリーグ全体からの敬意、そして、それを裏付ける成績……。ドジャースのチームの柱は、史上4度目のMVP獲得に向けて絶好の位置につけている」と指摘した。
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