
MLB公式サイトは28日(日本時間29日)、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手を特集。今季開幕から打撃絶好調のジャッジが記録している「インプレー打率」を取り上げた。
ここまで両リーグトップの打率.391を誇るジャッジが塗りかえそうな、ベーブ・ルースをも凌ぐ「運の指標」とは……。
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■長期スパンで見ると……
公式サイトは同日、「ジャッジは今季ベーブ・ルースの記録を打ち破るか、BABIP.467はライブボール時代で史上最高」と題した記事を公開。1920年以降で最高数値を示しているジャッジのインプレー打率「BABIP(Batting Average on Balls in Play)」に注目を寄せた。
「BABIP」とは、本塁打を除くインプレーの打球が安打になった割合を記録したもので、数年単位の長期スパンで見ると“3割前後に収束する”と言われている。今季のジャッジは28日(同29日)の試合終了時点でBABIP.463をマークし、両リーグでダントツトップに。2位はフレディ・フリーマン内野手(ドジャース)の.408で大きく差が開いている。
■「ルースの記録を破るかも」
同記事では高指標を記録している要因を分析し、3つの結論を導き出した。
一つ目は、桁外れの長打力を持つジャッジの打席では「相手外野手が全打者でもっとも深く守っている」と言及。試合数が多い本拠地を除いたビジター試合のみを測定し、中堅方向では平均より9フィート(約2.74メートル)安打ゾーンが広いとした。守備の成功率は全打者中最低になるという。
二つ目は、打球が速すぎるため「内野ゴロでも間を抜けて安打になる」と分析。そして三つ目は、ジャッジの打席では「守備成績が悪化する」とし、相手野手の「OAA(Outs Above Average)」が最低値を記録したと明かした。
公式サイトは、これらの理由からジャッジの高いBABIPは「幸運ではない」と結論付けた。ルースが持つメジャー記録は年間.423。今季のMLB平均はBABIP.290となっている。
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