
5月17日からカタール・ドーハで「ITTF世界卓球選手権ファイナルズ・ドーハ大会(個人戦)」が行われる。女子シングルスの個人戦で初出場を果たすのが世界ランキング6位の張本美和(木下グループ)。上位進出が期待されるなか、WTT公式サイトも男女5人の注目選手に選出し、期待を寄せている。
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■兄・智和とともに注目選手に選出
張本美はシングルスの世界ランキングで早田ひな(日本生命)を上回るなど、新たな中心選手に成長。個人戦は初出場ではあるものの、各大会で好成績を収めるなどメダル獲得にも期待が膨らむ。
そんな16歳にWTT公式サイトも注目しており、「ドーハにおける世界のエリート卓球選手」と題した記事の中で、兄の張本智和(トヨタ自動車)とともに選出。中国勢に挑む1番手として第5シードの張本美に熱視線を送っている。
記事内では、「1969年の小和田敏子の優勝以来では、平野美宇と早田ひなという日本女子シングルス唯一のメダリストの歴史的な足跡を辿ろうと、張本美和は自ら伝説を刻む覚悟」と2017年、23年大会のメダリストに続く存在として言及。「並外れた才能を持つ張本美和の、世界選手権個人戦での女子シングルスデビューは、今後の展開を大きく変える可能性を秘めている」と女子卓球界の勢力図を塗り替えることもあり得ると見ている。
なお、張本美は木原美悠(個人)との女子ダブルス、松島輝空(木下グループ)との混合ダブルスでもエントリーしており、3種目出場で大きな期待がかかる。大きな注目を集めるなか、女子シングルスで表彰台に上がることができるのか。
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