ロス五輪の卓球種目変更が与える影響は? 復活の男女ダブルスは世界ランク上位者揃う、カギ握る混合団体への適応 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ロス五輪の卓球種目変更が与える影響は? 復活の男女ダブルスは世界ランク上位者揃う、カギ握る混合団体への適応

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ロス五輪の卓球種目変更が与える影響は? 復活の男女ダブルスは世界ランク上位者揃う、カギ握る混合団体への適応
  • ロス五輪の卓球種目変更が与える影響は? 復活の男女ダブルスは世界ランク上位者揃う、カギ握る混合団体への適応

国際卓球連盟(ITTF)は10日、2028年のロサンゼルス五輪から種目数の入れ替えが行われ、計6種目を実施することを発表した。近年多くのメダルを獲得してきた男女団体がなくなり、混合団体が新設。さらに、6大会ぶりに男女のダブルスが復活となったなか、今回の決定が日本チームに与える影響はどうなるか。

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■近年成果をあげてきた男女団体

日本は前回のパリ五輪では早田ひな(日本生命)、平野美宇張本美和(木下グループ)が組んだ女子団体で銀メダルを獲得し、同種目では4大会連続表彰台に立った。また、男子は4位と惜しくもメダルを逃したものの、2016年のリオ五輪、21年の東京五輪と連続でメダルを獲得しており、団体戦で強さを発揮してきた。

そんななか団体が“消滅”となり、代わりに採用となったのが男女のダブルス。2004年のアテネ五輪以来の復帰となったなか、現状の世界ランキングをみると女子では大藤沙月、横井咲桜(ミキハウス)ペアが1位に立ち、佐藤瞳(日本ペイントグループ)、橋本帆乃香(デンソー)ペアが後に続く。さらに、23年のアジア競技大会で銅メダルに輝いた張本美、木原美悠ペアもおり、分厚い選手層を誇る。

大藤沙月、横井咲桜(C)WTT

また、男子も戸上隼輔(井村屋グループ)、篠塚大登(愛工大)のペアが世界ランキングでは2位、張本智和(トヨタ自動車)、松島輝空(木下グループ)ペアが3位で続いている。5月に行われる「世界卓球 個人戦」の代表でもある二組が力を高めていけば、ロス五輪に向けても有力候補として挙がってくる。

戸上隼輔、篠塚大登(C)WTT

新設となった混合団体は2023年、24年と中国・成都で行われた「ITTF混合団体W杯」で第1回は3位、第2回は5位となっている。今回の決定により同大会に向けたチーム編成もロス五輪を視野に入れたものになると予想され、メンバー入りをかけた戦いも熾烈なものになってくる。

今回の決定でロス五輪での卓球競技は5種目から6種目に増え、その影響が注目される。新種目への対応も求められるなか、日本チームが2028年大会に向けてどのような強化を図っていくのか。

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