卓球の日本一を決める「天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会」は26日、男子シングルスの決勝が行われ、松島輝空（木下グループ）は篠塚大登（愛工大）と対戦。4ー1で勝利して優勝を果たした。
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■初優勝を狙った両者の戦い
松島は準決勝で優勝候補筆頭の張本智和（智和企画）に4－1で快勝して初の決勝へ。同じく安定した強さで勝ち上がった篠塚とのサウスポー対決が実現した。
第1ゲームの立ち上がりにラリーで主導権を握った篠塚に松島も対応し、バックからのフォアドライブを沈めるなど逆転する。つなぐボールも織り交ぜ追いついた篠塚を振り切った松島が11－9で先手をとる。
第2ゲームは篠塚が4連続ポイントで支配したなか、松島も2－5ビハインドからフォアを振り切り反撃。篠塚が松島のミドルを鋭く突くなか、松島がロングサービスを軸に追いつく。9－9となったところで篠塚がタイムアウト。しかし、先にゲームポイントを奪った松島のフォアドライブが決まり、11－9で連取する。
第3ゲームは松島が序盤から前に出て5－1とリードする。そのリードを維持したまま篠塚の反撃を封じた松島が最後はサービスエースで11－3と圧倒し王手をかける。
第4ゲームは篠塚が対応力を見せてコースに打ち分けでリードを奪い、最後はバックのラリーを制して6－11で意地を見せる。第5ゲームは篠塚のクロスをカウンターで打ち返すなど松島が再び勢いに乗り、パワーで圧倒する形でポイントを重ねる。そして迎えたマッチポイント、篠塚のフォアが外れる。ゲームカウント4－1で松島が勝利し優勝を決めた。
松島は試合後、「目標としていた優勝。優勝できるとは思っていなかった」と驚きを見せ優勝に安堵。張本智和（智和企画）や篠塚といったパリ五輪出場メンバーを下しての優勝に「パリ五輪で自分が出場できなくて悔しかった。大舞台で勝ちたかった」と喜びを語った。
昨年はジュニアの部で初優勝を果たした松島が、17歳を迎えた今年は一般の部で圧巻の強さを見せつけて優勝を果たした。
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