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MLB公式サイトは9日(日本時間10日)、「次に三冠王を取るのは誰か」と題して記事を公開。「本命」「挑戦者」「ダークホース」のグループに分けて、選手名を挙げた。大谷翔平投手は「本命」に入り、強豪ドジャースへの移籍効果が表れると予想した。
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■カブレラ以来の達成なるか
1920年に打点が公式統計になって以来、10選手が三冠王を獲得。直近では2012年にミゲル・カブレラ(23年シーズンで引退)が達成しているが、それ以前となると1967年のカール・ヤストレムスキー(当時レッドソックス)までさかのぼる。
MLB公式サイトは今回、まさにこの偉業を達成しそうな選手をピックアップ。「本命」には、大谷のほかフアン・ソト外野手、アーロン・ジャッジ外野手、ヨルダン・アルバレス外野手を指名した。
同サイトは大谷について「まず忘れてはいけないのは、彼は昨季8月頃まで実際に三冠王を狙える位置にいたことだ」と活躍ぶりを振り返った。その上で、強豪ドジャースへ移籍したことで、今季は得点機に絡むシーンが増えると予想。これまでのキャリアで100打点を超えたシーズンは1回だけだが、再び達成すると見立てた。
大谷はドジャース打線で2番に入る可能性が高いが、同サイトは100打点以上を挙げた2番打者として22年のジャッジ(131打点)、15年のジョシュ・ドナルドソン内野手(123打点)、そして14年のマイク・トラウト外野手(111打点)の名前を出し、打順は打点アップの障害にならないことも説いた。
そして最後は「我々はオオタニにできないことは何もないということを知っている。満場一致で2回MVPを獲得した彼が、三冠王という肩書きを追加することを誰も止めることはできない」とし、偉業達成を確実視した。
■ソト、ジャッジらも候補
また、若き天才打者ソトについては「まだ25歳。まさにキャリアの絶頂期に入ったばかりで、すでに打撃タイトルを1つ手にしており(20年に首位打者)、年齢を重ねればさらにパワーを発揮できるだろう」と伸びしろに期待した。
22年MVPのジャッジについては「最高打率は.287だが、彼の持つ巨大なパワーにより他の2部門(本塁打、打点)では有利だ」とし、打率向上が三冠達成のカギになるとした。
アルバレスについては「三冠候補となる素質をすべて備えている。素晴らしい打撃能力を持っており、28歳で常に打撃ランキング上位に顔を出している」と称賛した。
公式サイトは「本命」に次ぐ「挑戦者」として、ブラディミール・ゲレーロJr.内野手やフレディ・フリーマン内野手、コーリー・シーガー内野手、ブライス・ハーパー外野手の名前を挙げた。
「ダークホース」にはロナルド・アクーニャJr.外野手やムーキー・ベッツ内野手、フリオ・ロドリゲス外野手、マイク・トラウト外野手、ポール・ゴールドシュミット内野手、フェルナンド・タティスJr.外野手らを推した。
今季はDH専念となる大谷。打撃に集中することで、三冠王という偉業に近づく可能性が出てきた。
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文●SPREAD編集部