【女子ゴルフ】戸塚CCはパット巧者と好相性 優勝候補は岩井千怜ら平均パット数上位3名 資生堂レディスオープン | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【女子ゴルフ】戸塚CCはパット巧者と好相性 優勝候補は岩井千怜ら平均パット数上位3名 資生堂レディスオープン

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【女子ゴルフ】戸塚CCはパット巧者と好相性 優勝候補は岩井千怜ら平均パット数上位3名 資生堂レディスオープン
  • 【女子ゴルフ】戸塚CCはパット巧者と好相性 優勝候補は岩井千怜ら平均パット数上位3名 資生堂レディスオープン

日本女子ツアーの資生堂レディスオープンが29日から4日間開催される。会場は神奈川県の戸塚カントリー倶楽部・西コース。井上誠一氏が設計した名コースだ。

今回が第4回目の開催と歴史が浅いが、記念すべき第1回(2019年)の優勝者は渋野日向子。前の週の高額賞金の大会アース・モンダミンカップで4位に入ったことで、後に歴史的な優勝をとげる全英女子オープンの出場資格を獲得。気分よく乗り込んだ戸塚で2勝目をあげた。しかもプレーオフでの優勝で、その相手は実力者イ ミニョン。渋野自身、初メジャーに向けて大きな自信になっただろう。

スマイリングシンデレラ誕生の序章の舞台となったのがこの戸塚だ。

大会コンセプトの「強く、美しく、輝くとき。」を今回最も体現するのは誰だろうか。歴代の優勝者を見ると、みなパット巧者。今回もグリーン上のプレーに安定感がある選手が優勝候補に挙げられる。

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歴代優勝者はみな平均パット数上位

2021年の第2回の優勝者は鈴木愛、2022年の第3回は青木瀬令奈が優勝した(2020年大会はコロナのため中止)。

歴代優勝者3人はパット数が少ない。優勝した年の年間で、皆、平均パット数「パーオンホール」「1ラウンド当たり」ともにトップ10に入っている。

パーオン率の高さや、グリーンを狙うショットで果敢にピンを攻めるプレースタイルなのかどうかでパーオンした時のファーストパットの距離の傾向が異なる。さらに、グリーン周りからのアプローチの精度によってもファーストパットの難易度の傾向が異なる。

ショットの精度もパット数の増減に影響するため、パット数だけで完全なパットの評価をすることはできない。だが、両方とも上位に入っているのであれば、パット巧者と位置づけてよいのではないだろうか。

今季の平均パット数 両方でトップ10入りは5名

今回も過去の大会と同様に、年間の平均パット数上位者の優勝となるのだろうか。今季(6月26日時点)の平均パット数「パーオンホール」「1ラウンド当たり」ともにトップ10に入っているのは、岩井千怜、山下美夢有、上田桃子、青木瀬令奈、吉本ひかるの5名。

上田は資生堂レディスにエントリーしていないようで、山下も海外ツアーを目指し欠場。出場する選手の中では、残りの千怜、青木、吉本の3名が、過去の大会優勝者の特徴に現状当てはまる。

千怜は今季2勝でトップ10が8回(3位)と好調を維持。最近の調子を見るだけで、千怜は優勝候補に挙がってくるが、平均パット数関連のデータを絡めると、よりその見立てを強められるのではないだろうか。

2005年日本女子オープン

資生堂レディスが始まる前に戸塚CCで開催された女子の大会があった。4万8677人という、まだ塗りかえられていないツアー最多の観客動員数となった、2005年の日本女子オープンだ。

同大会での優勝者は宮里藍。宮里が優勝争いをリードしていたことで最終日には2万1018人のギャラリーが戸塚CCに集まった。

宮里はパットで地位を築いた選手。2005年の平均パット数はパーオンホールが2位、1ラウンド当たりが3位だった。この18年前のデータは、平均パット数上位者と好相性という戸塚CC開催大会の特徴を、より色濃くしている。

総合力の岩井か、ステディなプレースタイルの青木、吉本か。戸塚ではパット巧者たちに注目したい。

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著者プロフィール

野洲明●ゴルフ活動家

各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。より深くプロゴルフを楽しむためのデータを活用した記事、多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとにした論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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