【男子ゴルフ】“ショットメーカー”中島啓太vs.“パットの名手”金谷拓実 名勝負を生む2人のバーディ合戦なるか セガサミーカップ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【男子ゴルフ】“ショットメーカー”中島啓太vs.“パットの名手”金谷拓実 名勝負を生む2人のバーディ合戦なるか セガサミーカップ

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【男子ゴルフ】“ショットメーカー”中島啓太vs.“パットの名手”金谷拓実 名勝負を生む2人のバーディ合戦なるか セガサミーカップ
  • 【男子ゴルフ】“ショットメーカー”中島啓太vs.“パットの名手”金谷拓実 名勝負を生む2人のバーディ合戦なるか セガサミーカップ

今週も名勝負が見られそうだ。

男子ゴルフツアー第11戦「長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップ」は29日、北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開幕する。

今大会には、5週連続で最終日最終組と、今もっとも勢いのある中島啓太や、自身初のメジャータイトルを獲得し、中島との激戦を演じた金谷拓実など、豪華なメンバーが出場予定となっている。

特に中島、金谷、2人の対決は接戦となることが多く、今週もこの2人が優勝争いに絡んでくる可能性は高い。セガサミーカップではどんな戦いを見せてくれるのか。

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■再現性の高いスイングで安定感抜群の中島

中島は今季9試合を戦い、関西オープンでのプロ初優勝をはじめ、トップ10入りが7回。ミズノオープンからJAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP まで、5週連続最終日の最終組でラウンドするなど常に優勝争いを演じている。

中島がこれだけの成績を残せるのは、再現性の高いスイングが影響している。

中島のスイングは左右の体重移動を多く使うのではなく、筒の中で体を回転させるようなクセのない一軸タイプのスイング。アドレス時は足の真ん中に体重をかけ、お手本となるような形を取っている。バックスイングは右の股関節に体重が乗るまで捻転させてトップを作り、トップはとてもオーソドックスな形をしている。またシンプルで力強いスイングの再現性を高めるために、下半身を中心とした体全体を強化し、安定したショットにつなげている。

ブレないスイングの影響はスタッツにも現れており、今季のトータルドライビングでは1位(36ポイント)、パーオン率は2位(73.920%)を記録。トータルドライビングとパーオン率の順位を足したスタッツである、ボールコントロールでは堂々の1位となっている。

なかでもパーオン率にはこだわりを持っており、パットに苦手意識を持つ中島にとっては、パーオンをさせてバーディチャンスを多く作ることが、好スコアへの要素となる。初優勝となったASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメントでも4日間の平均パーオン率は76.389%(8位タイ)。2位タイとなったミズノオープンでは、4日間でパーオン率80.556%(1位)を記録していた。

セガサミーカップの舞台となるザ・ノースカントリーゴルフクラブは、例年優勝スコアが20アンダー前後。毎年伸ばし合いの戦いが繰り広げられ、優勝争いに加わるにはバーディを多く取ることが必要となる。ショットメーカーである中島なら、バーディチャンスは多くなることが予想され、あとはパット次第。パターもミズノオープンから削り出しのプロトタイプへ変更し、優勝1回、2位が3回とパフォーマンスが向上している。

安定感抜群のショットに加え、パットも入りだしたら中島は止まらない。そして、JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIPでは2日目の14番で自身初のホールインワンを達成するなど、運にも恵まれている。今一番アツい男が今週も主役となりそうだ。

■名勝負製造機の金谷

金谷は今季の国内メジャー初戦となった日本ゴルフツアー選手権で、初のメジャータイトルを獲得。2週連続の完全優勝がかかっていたASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメントでは、中島とともに通算29アンダーというビッグスコアを記録。プレーオフの末惜しくも中島に敗れたが、国内男子ツアーメンバーのなかで実力は抜けている。

金谷の最大の武器はパッティング。平均パット数1.6918(1位)という数値からも分かる通り、パッティングの技術の高さは国内トップクラスの選手たちが絶賛するほど。パターのヒールを浮かせて打つ独特のパッティングスタイルは、スイング中の無駄な動きを減らし、ブレを少なくしている。さらに構えてから打つまでのテンポが良く、自信をもってパッティングをしていることが見て取れる。

実際にASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメントの最終日では、18番ホールで中島が土壇場で金谷に追いつくバーディを先に沈めた。その後、金谷は3メートルほどの難しい下りのスライスラインを読み切り、見事にパーをセーブ。普段でも難しいラインと距離が残っているなか、外せば2位というプレッシャーのかかる場面で難なく決めたパーパットは、金谷のパッティング技術の高さを物語っている。

先週は欧州ツアー「BMWインターナショナル」に出場し、初日にホールインワンを達成。2日目は1ホールで4オーバーと大叩きもあり、決勝ラウンドには残れなかったが、確かな爪痕を残したことだろう。

金谷と中島は、日欧でホールインワンを達成するなど、なにか運命を感じる部分もある。今週もナショナルチーム時代からともに切磋琢磨したライバル同士が国内ツアーを盛り上げてくれるに違いない。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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