男子ゴルフツアー第11戦「長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップ」（北海道、ザ・ノースカントリーゴルフクラブ）が29日、開幕する。
本トーナメントには、現在賞金ランク1位の中島啓太、自身初の国内メジャータイトルを獲得した金谷拓実、関西オープンでプロ初優勝を飾った蟬川泰果、昨年の覇者である岩田寛、全米オープンで3日目にトップ10入りを果たした永野竜太郎など、国内のトップ選手たちが揃った。
また本大会では新たな試みとして、ザ・ノースカントリーGCの名物ホールである16番を、決勝ラウンド限定でエンタテイメント観戦ホール「The Monster 16」に設定。音楽を流しながら、ホールMCのマイクパフォーマンスとともにプロのショットを楽しむ観戦スタイルは、PGAツアーWMフェニックスオープンの「地球上で最もうるさいホールへようこそ」をうたい文句とした16番を彷彿とさせる。
さらにエキサイティングとなったザ・ノースカントリーGCの16番の攻略ポイントはどこなのか。
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■初の試み「The Monster16」
16番は、池に囲まれたアイランドグリーンで、周囲には障害物もなく風の影響を受けやすい。そのため、気まぐれな風を計算しつつグリーンを狙う必要がある。さらに大会当日は池が黄色杭で囲われており、一度池に入れてしまうと池越えの難しいアプローチが残ってしまう。
大会当日の風向きを見ると、25日時点では南から約3～4メートルほどの風が吹く予報が出ており、コース上ではグリーンの右側から風が吹き付けることになる。右から風が吹く場合、持ち球がフェード系であれば風と喧嘩させてグリーンを狙うことができるが、ドロー系の場合は非常にプレッシャーのかかるホールとなっている。
風に加え、決勝ラウンドではファンの期待に応えるために、ピンを果敢に攻めていくことも求められるホールとなる。上位を争う選手にとっては、風の攻略だけでなく、ファンを味方につけることも優勝への近道となりそうだ。
昨年は、初日に南東の風が吹くなか、フェード系を得意とする金谷がホールインワンを達成。そのまま首位にたち、最終日まで優勝争いを演じていた。昨年エースを達成したということもあり、金谷に対する声援は他の選手よりも大きいことが予想される。普段とは違うプレッシャーのなか、どんなドラマを見せてくれるのか注目したい。
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文●SPREAD編集部
