【男子ゴルフ】北海道に“和製タイガー”4人集結、爆発力自慢の「タイガチャージ」合戦に期待 セガサミーカップ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【男子ゴルフ】北海道に“和製タイガー”4人集結、爆発力自慢の「タイガチャージ」合戦に期待 セガサミーカップ

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【男子ゴルフ】北海道に“和製タイガー”4人集結、爆発力自慢の「タイガチャージ」合戦に期待 セガサミーカップ
  • 【男子ゴルフ】北海道に“和製タイガー”4人集結、爆発力自慢の「タイガチャージ」合戦に期待 セガサミーカップ

今年の長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップには、男子ゴルフ界で活躍する和製タイガーが集結した。

今回出場を予定している蟬川泰果杉原大河長野泰雅三島泰哉は、全員レジェンドプレーヤーであるタイガー・ウッズにちなんだ名前を持っており、今季ツアーでの活躍も目立つ。

4人の和製タイガーは、ザ・ノースカントリーゴルフクラブでどんな戦いを見せてくれるのか。ハナ銀行インビテーショナル終了時点のスタッツをもとに4選手の活躍を予想する。

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■総合力の蟬川泰果

蟬川は昨年のパナソニックオープンで史上6人目となるアマチュア優勝を果たすと、10月の日本オープンで史上初となるアマ2勝を挙げた。その後プロに転向し、今年の関西オープンでプロ初優勝を遂げるなど、トップ戦線をひた走っている。

蟬川の武器は、今季のメルセデス・ベンツ トータルポイントランキング1位というスタッツが示すとおり、総合力の高い選手。同時に感覚も鋭い選手でもある。

感覚の鋭さを表すエピソードが関西オープン優勝時のパターだ。関西オープン時は、以前より使用していたモデルから、フェース面のミーリングを浅くし、ボールの弾きを感じやすくさせたことで、パッティングの感覚が向上。自身の感覚に合わせて作成した特注のパターを片手にバーディを量産し、そのまま優勝につなげた。

プロ初優勝後はトップ10入りが3回と安定した成績を残していたが、ここ最近は予選を通るも優勝争いからは遠ざかっている。特にASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメントでは、2日目にプロ初のホールインワンを達成するも、直後にプロ初のロストを経験。良い流れに乗りきれない、不完全燃焼の戦いが続いている。

しかし、今季新設大会となったハナ銀行インビテーショナルでは、初日88位と大幅に出遅れたものの、2日目の後半からパッティングの感覚が合いバーディを量産。3日目には7バーディ、1ダブルボギー、5アンダーのタイガチャージを見せ、4日目もスコアを伸ばすことに成功。終わってみれば31位タイでフィニッシュという、初日の出来からは考えられない巻き返しを見せた。

好調時の感覚が戻ってきた蟬川は、自身初となるセガサミーカップでどんな戦いを見せてくれるのか、注目したい。

■爆発力の杉原、長野、これからに期待の三島

杉原大河、長野泰雅、三島泰哉の3人にも注目だ。

杉原は今季、ABEMAツアー「Novil Cup」で2位に5打差をつけ優勝。最終日には1イーグル、7バーディ、2ボギーの65でホールアウトし、レギュラーツアーでも爆発力を発揮している。特にASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント3日目には、8バーディ、ボギーフリーの64でホールアウト。一時8位タイまで上り詰めた。

杉原のスタッツを見ると、ドライビングディスタンスが309.50(3位)と飛距離が魅力であると同時に、ムービングデーと言われる3日目の平均ストロークは67.000(4位)。他のスタッツはまだ荒さが残るが、一度かみ合えば猛チャージに期待ができる選手の一人といえる。

長野は「バーディマシン」と呼ばれるほど、攻撃的なゴルフが魅力の選手。JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIPの2日目には、1イーグル、11バーディ、1ボギーの60というビッグスコアを叩き出し、最終日には自身初のプレーオフを経験。自己最高の2位でフィニッシュした。攻撃的なゴルフはスタッツにも現れており、今季のバーディ率は4.469(6位)とトップ選手たちに劣らない成績を残している。なかでもパー5では自身の積極性が存分に生かされており、パー5での2オン率は19.802%(12位)、バーディ率は0.545%(9位)、パー5での累計スコアは49アンダー(7位タイ)となっている。

上位争いを演じたハナ銀行インビテーショナルでは、1日平均5つのバーディを奪うなど、自身の持ち味を発揮。4日間で20ホールあったパー5では、合計で7つのバーディを奪うなど、ロングホールとの相性の良さを見せた。

一方でアプローチやパッティングは少し課題が残る。今季のリカバリー率を見ると62.500%(77位)、パーオン時の平均パット数は1.7569(53位)を記録。ハナ銀行インビテーショナルでも、3パットのボギーやパーといったホールも見られた。

まだ荒削りではあるが、爆発力と期待に満ちた有望株の一人。セガサミーカップでも持ち味を発揮し、上位争いに名乗りを上げそうだ。

最後に三島は、今季レギュラーツアー6試合、ABEMAツアー4試合に出場するも予選通過はなし。しかし、シーズン初戦となった東建ホームメイトカップでは初日33位タイ、第2戦の関西オープンでも初日19位タイと、この先につながるゴルフを見せている。

今季も同い年である安森一貴がミズノオープンでツアー初の首位に立ち、さらに全英オープンへの切符を手に入れるなど、才能を開花させた。三島もいつ芽が出てもおかしくはない若手の一人。セガサミーカップでの活躍に期待したい。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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