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PGAツアーメジャー第3戦「第123回全米オープン」(ロサンゼルスカントリークラブ・ノースコース/カリフォルニア州/7423ヤード、パー70)は17日(日本時間18日)、第3ラウンドが行われ、松山英樹が6バーディ、3ボギーでスコアを3つ伸ばしてホールアウトした。
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■前半ノーボギー、後半は我慢
第3ラウンドはグリーンも硬く、スティンプメーターは13フィートを超える全米オープンらしいコンディションとなった。この日1オーバー39位タイからスタートした松山は、次第に難しさを増すコースでバーディを量産した。
1番からスタートの松山は、出だし2ホールをパーで切り抜けると、続く3番ではセカンドをバックスピンでピン奥約1メートルにつけるショットを見せ、バーディを先行させた。直後の4番では約4メートルのパットを真ん中から沈め連続のバーディ。その後も松山の勢いは止まらず、6番、8番でもバーディを奪い、前半を4バーディ、ボギーフリーの猛チャージで折り返す。
後半さらにスコアを伸ばしたい松山は、10番でもバーディを奪ったものの、ここから我慢のゴルフが続く。
この日の最難関ホールとなった11番パー3(273ヤード)では、4番アイアンでピン根本を果敢に狙うも、手前のバンカーにつかまり、スコアを1つ落としてしまう。その後も試練は続き、13番のパー4(518ヤード)ではティーショットを右ラフに入れ、セカンドはレイアップ。3打目勝負でパーを狙ったが、約5メートルのパットを手前に外し、ここでもボギーを叩いてしまう。
ショットの乱れが出始めた松山だったが、15番のパー3(81ヤード)では、ティーショットをバックスピンでピン約3メートルに落とし、6つ目のバーディを決めた。その後は17番でスコアを1つ落とすも、6バーディ、3ボギーでスコアを3つ伸ばし、通算2アンダーでホールアウト。
ホールアウト後のインタビューでは、「明日は1番のティーショットでフェアウェーをキープしたい。フロントナインは今日の流れを維持して、バックナインでもその勢いを続けたい」とコメントした。
現在トップとの差はあるが、2014年の全米オープンで2位タイとなった際は、最終日に8バーディ、2ボギーの6アンダーという猛チャージを見せ、優勝まであと一歩というところまで迫った。今日見せたショットのキレであれば、明日猛追の可能性も高い。
松山は明日の最終日、猛チャージでトップ10入りなるか期待したい。
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文●SPREAD編集部