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現在ナ・リーグ首位打者、マイアミ・マーリンズのルイス・アラエズが6日(日本時間7日)、本拠地でのカンザスシティ・ロイヤルズ戦で2安打。翌日の試合でも再び2安打を放ち、打率.403に到達。
1941年テッド・ウィリアムズ以来の大偉業「4割打者」の誕生なるか……。時期尚早ではあるが、その動向に全米の注目が集まりつつある。
◆【実際の映像】打率.4割超え!ルイス・アラエズが驚異的なバットコントロールで安打を量産
■プロ野球では達成者ゼロ、幻の大記録
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2004年、打率.372をマークしたイチロー(C)Getty Images
アラエズは昨季、打率.316でア・リーグ首位打者を獲得。アーロン・ジャッジの三冠王を阻止した、26歳右投げ左打ちの二塁手だ。「イチローお気に入りの選手」として話題になるなど、卓越した打撃技術は“天才”の折り紙つき。昨季オフにミネソタ・ツインズからマーリンズへトレードで移籍すると、今季も開幕から安打を量産。4月に月間打率.439、やや数字を落とした5月でも.330の高打率を維持。6月に入ると再び勢いを取り戻し、一気に打率を4割台に乗せてきた。
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マーリンズ、ルイス・アラエズのコース別打率(日本時間6月7日現在)(C)MLB
MLB公式「Baseball Savant」によると、アラエズは打球初速、ハードヒット率(95マイル以上の打球割合)がMLBワーストクラスにもかかわらず、コース別と球種別打率では弱点がほぼ見当たらない。ゴロ率46.2%はMLB平均レベルで、60%近くを維持していた俊足のイチローとはタイプが異なる。ラインドライブが多く、”強い打球を適切な角度で打ち上げる”MLBのトレンドにもあてはまらない、異色のアベレージヒッターだ。
2000年以降で打率4割に最も近づいたのが、00年のトッド・ヘルトンとノマー・ガルシアパーラ、04年のイチローで打率.372とまだ開きがある。さらに記録を遡ると、サンディエゴ・パドレスの英雄トニー・グゥインが、1994年に.394をマーク。日本プロ野球でのシーズン最高打率は、86年のランディ・バースが記録した.389、00年オリックス・ブルーウェーブ時代のイチローが.387と続く。
アラエズは「2年連続での両リーグ首位打者」という、MLB史上初の快挙も射程圏内に捉えている。日本ではまだ馴染みのない選手かもしれないが、将来MVP争い常連にもなり得る安打製造機の名を、ぜひとも覚えておいてもらいたい。
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文●SPREAD編集部
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— MLB Venezuela (@MLBVenezuela) June 6, 2023