【MLB】驚異のメジャートップ得点圏打率5割、リードオフを“極める”ヌートバーの新たな挑戦とは… | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】驚異のメジャートップ得点圏打率5割、リードオフを“極める”ヌートバーの新たな挑戦とは…

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【MLB】驚異のメジャートップ得点圏打率5割、リードオフを“極める”ヌートバーの新たな挑戦とは…
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セントルイス・カージナルスラーズ・ヌートバーが25日(日本時間26日)、敵地でのシンシナティ・レッズ戦に「1番センター」で先発出場。8回の第4打席に安打で出塁すると、続くノーラン・ゴーマンの二塁打で先制のホームイン。4打数1安打で、チームの勝利に貢献した。

ヌートバーはここまで、打率.271/本塁打4/打点20/盗塁5/OPS.787をマーク。一見、凡庸な成績にも見えるが、なんとMLB全体でナンバーワンの得点圏打率.500(32打数16安打)を誇っている。

ここでは、WBCで侍ジャパンのトップバッターを務め、より確実性が増したヌートバーの新たな打撃アプローチにフォーカスする。

◆【実際の映像】すっかり全国区に!ヌートバー第4号で、敵地でも起こる異例の“ヌーイング”

■フライボールを減らし、センター返しを徹底したスタイルに

センター返しが増加した、ラーズ・ヌートバー打球分布(2023年5月26日現在)(C)MLB

MLB公式「Baseball Savant」によると、今季ヌートバーの打撃指標には大きな変化が見られる。引っぱった打球が昨季の43.8%から30.8%に減少、センター方向の打球が34.4%から47.1%へと大幅に増加している。加えて、ゴロ率46.0%が57.7%に。打球初速がMLB上位10%から平均レベルに後退しているが、要所で一発を打てるパワーは健在。強振を減らし、よりコンタクト重視の打撃スタイルへ変貌している。

もともと選球眼がよく、メジャートップクラスの四球率が強みだったヌートバー。一方で空振り率が高く、リードオフマンとして歪な特徴を抱えていた。WBCで打線の先陣を切り、出塁する重要性を再認識したことで、思い切ったモデルチェンジに踏み切ったのではないか。昨季25.1%だった初球スイング率が13.0%まで低下している点も、その取り組みの表れなのだろう。

最近では、敵地でも「Nooooot!」と、日本でいわゆる“ヌーイング”が起こるほどの人気者に。話題性のみならず、バットでも結果を残し続ける新生ヌートバーの今後に要注目だ。

◆昨季の新人王を苦しめる“2年目のジンクス”とOPS.988で一蹴した若き日のマイク・トラウト

◆新ルール導入で盗塁数1.4倍の大幅増、イチロー全盛期を超えるキャッチャー受難の時代

◆吉田正尚が筆頭候補も、驚愕のWHIP0.18右腕がライバルに 激化するア・リーグ新人王争い

文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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