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日本発のスケートボードの国際イベント「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」が26日、東京・有明アリーナで男女の準々決勝を行った。翌27日には準決勝、28日には決勝が開催される。
◆「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」に堀米雄斗、ジェイミー・フォイら出場決定 「忘れられない経験になる」
■最年少10歳・志智が予選通過
26日の準々決勝には女子26名、男子41名が出走。50秒間の制限時間内にコース内を自由に滑走する「ラン方式」でパフォーマンスを競い合った。この日出走した上位20名が27日の準決勝に進出、その中からさらに上位10名のみが28日の決勝に進み、「ラン方式」と、コースの中の指定エリアで1つのトリックのみを行う「ベストトリック方式」の2つでしのぎを削る。
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フェリペ・ヌネス(ブラジル)(c)Rakuten Sports
女子では国際大会初出場で大会最年少の10歳、志智優咲が20位で予選を通過したほか、男子では29位と予選通過はならなかったが6歳の時に列車事故で両脚を失った24歳フェリペ・ヌネス(ブラジル)が笑顔でコースを滑り切った。
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今大会最年少の10歳で準決勝進出を果たした志智優咲(c)Rakuten Sports
■28日決勝は全世界でライブ配信
同大会にはプロスケートボーダーの堀米雄斗、西村碧莉、東京五輪銅メダルの中山楓奈、ジェイミー・フォイ(米国)、イショッド・ウェア(米国)をはじめとした世界トップ選手らがシードとして明日26日の準決勝から出場する。
記者会見に登壇した西村は「日本でこんなに大きな世界大会が開かれて嬉しい」と笑みを浮かべ、ジェイミーは活躍の目立つ日本人のスケーターらの共有項として「スケートボードへの情熱。日本では才能のある人が最高を求めて努力し続ける。目の前のものに集中して取り組む」と日本人選手らの強みを挙げた。
「UPRISING TOKYO」は「すべての人にスケートボードの魅力を届け、価値を創造する存在となる」というビジョンと、「平等」「エンパワーメント」「エンゲージメント」の3つのコアバリューを掲げ楽天と堀米の戦略的パートナーシップのもと開催される日本発の世界大会。28日の決勝は「Red Bull TV」(日本語/英語)と「Red Bull Skateboarding(YouTube)」(※英語のみ)で全世界ライブ配信が決定している。週末に向けさらに熱を帯びるであろう大会の行方に注目したい。
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文●SPREAD編集