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LPGAツアー「バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー」が、ネバダ州のシャドークリーク(6804ヤード、パー72)で現地時間24日(日本時間25日)に開幕する。
本大会は64名の選手で争われるLPGA唯一のマッチプレー。5日間にわたる大会のうち最初の3日間は、1グループ4人からなら16グループで総当たり戦が行われる。各グループ上位1名が、残りの2日間で勝ち上がり方式のマッチプレーを行い、優勝者を決める。
昨年はツアールーキーとして挑んだ古江彩佳が、決勝戦でチ・ウンヒ(韓国)に2ホールを残して3ダウンで敗れ、当時米ツアー自己最高の2位となった。
今年も日本からは、そのリベンジに燃える古江が出場予定。相性の良い大会で古江の今季初優勝はあるのか。昨年の結果や今季のスタッツから優勝の可能性を探っていく。
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■マッチプレーで光る古江らしさ
古江の昨年の同大会を見ると、得意とするアプローチやパットといったショートゲームがマッチプレーでの強さに繋がっていることが分かる。
ジョディ・ユワート・シャドフ(イギリス)との準々決勝では、前半9ホールで4ダウンとしたが、その後は取り返し18番で追いつくことに成功。サドンデスのプレーオフ4ホール目で、8mのパーパットをねじ込み勝利した。
リリア・ヴ(アメリカ)との準決勝では、強風が吹く難コンディションの中、得意のショートゲームで大崩れすることなく相手を追い詰め、1ホールを残して2アップで古江が勝利した。
古江の今季スタッツを見ると、パッティングの貢献度を測る「ストロークゲインド・パッティング」では1.210(4位)と、グリーン上での強さが光る。また飛距離の出ない古江が距離の長いLPGAツアーで、平均スコアが70.53(23位)と安定しているのは、グリーン周りのアプローチとパッティングがかみ合っていることにも繋がる。
古江の崩れないゴルフはマッチプレーで相当なプレッシャーを与え続けることになるだろう。対戦相手にとってこれほど嫌な選手はいないはずだ。今年も古江らしさ全開で、昨年のリベンジに期待したい。
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文●SPREAD編集部