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ボートレース平和島の「開設69周年記念トーキョー・ベイ・カップ」(GI)は、優勝賞金1000万円をかけて14日から6日間開催される。平和島は全国でもトップクラスの難水面。風の強弱が激しく時間帯によって水面が大きく変化し、潮の満ち引きによる特殊なうねりが出現するケースもある。そんな平和島の水面を直近1年のデータから見ていく。
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■センター、外枠勢の攻め期待
平和島の1コースは全国24場中3番目に「1着率が低い」レース場。直近1年のデータを見てみると、1コースの1着率は46.8%だ。これは全国トップのボートレース大村1着率64.3%と比較するとイン逃げが難しいことがわかる。外枠の1着率を見ても、4コース12.6%、5コース8.0%、6コース3.1%となっており、いずれも全国トップ3に入る数字である。
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平和島コース別成績 艇国データバンク参照の上、作成
雨・雪時に限ると4コースの1着率は13.6%に上がり、外枠勢の3連対率も上昇している。開催初日や2日目の天候は崩れる予報が出ているだけに、外枠をしっかりと狙っておきたいところだ。
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雨・雪時平和島コース別成績 艇国データバンク参照の上、作成
コース自体も特徴的で、スタートライン上の幅49m、1Mスタンド側は37m。ボートレース戸田と似た1Mで、インは若干窮屈な旋回になり、センター勢や外枠からの攻めが届きやすい。バックストレッチ側は、スタートライン上よりも幅が広くおよそ80~95mとなっているためスピードを持って旋回しやすくなっている。
更に、2Mは1Mよりも幅が広く最内を差した艇が伸び「差し」が決まりやすい。天候条件によって水面が変化する平和島では、イン逃げ中心ではなく、センター勢や外枠勢からの頭も押さえておきたい。また、今節はモーターの使い納めである。外枠で勝率の高いモーターを扱う選手がいれば狙い目になるかもしれない。
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文●舟橋廉(SPREAD編集部)