【MLB】明暗分かれた日本人投手、4月の通信簿 大谷翔平はサイヤング賞も射程圏内の好投 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】明暗分かれた日本人投手、4月の通信簿 大谷翔平はサイヤング賞も射程圏内の好投

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【MLB】明暗分かれた日本人投手、4月の通信簿 大谷翔平はサイヤング賞も射程圏内の好投
  • 【MLB】明暗分かれた日本人投手、4月の通信簿 大谷翔平はサイヤング賞も射程圏内の好投

2023年シーズンも早5月を迎えた。

WBCで躍動した大谷翔平を筆頭に、メジャー12年目のダルビッシュ有、先発ローテーション入りを掴んだ菊池雄星、トミー・ジョン手術から復帰の前田健太、今季デビューを果たした千賀滉大藤浪晋太郎など、日本人投手の話題が連日報じられている。

◆【実際の映像】“ピッチングニンジャ”も注目、大谷翔平のMLB最高峰スイーパーと99マイルフォーシーム

■菊池雄星も無傷の4連勝発進

日本人投手・月間成績(C)Baseball Reference

過去最高の滑り出しを見せたのが、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷。6先発で負けなしの4勝を挙げ、防御率1.85と抜群の安定感を誇る。最大の武器である“スイーパー”こと横変化の大きなスライダーは被打率.082、変化量45センチの絶対的魔球として大谷のピッチングを支えている。

昨季オフに、サンディエゴ・パドレスと6年契約を結んだダルビッシュは、WBC出場の影響によりやや出遅れたものの、5先発で1勝2敗、防御率3.60と堅実な働きでチームに貢献。奪三振率、フォーシームの回転数ともにMLB上位を維持、多彩な変化球も健在で、今年37歳を迎えるベテランに衰えは見られない。

ブルージェイズ・菊池雄星(C)Getty Images

トロント・ブルージェイズの菊池は、大谷に並ぶ4勝負けなしと好発進。チェンジアップとスライダーの割合を増やし、緩急を活かしたピッチングでチームとともに勢いに乗る。

ニューヨーク・メッツに入団した千賀は、ここまで5先発で3勝1敗、防御率4.15。やや制球に苦しむものの、伝家の宝刀”お化けフォーク”が被打率.103と冴えわたり、26イニングを投げ32奪三振。故障者が続くメッツのローテーションに欠かせない存在だ。

一方で、苦しい4月になった投手たちも。ミネソタ・ツインズの前田は、4先発で勝ち星なしの4敗。26日(日本時間27日)の登板で右上腕部の張りを訴え、負傷者リスト入り。フォーシームの平均球速がピークから4キロほど落ちており、今後の完全復活に期待したい。そして、オークランド・アスレチックスの藤浪は、6登板(4先発)で18回を投げ四死球19、暴投3と課題の制球難が露呈。リリーフ配置転換で、早くも正念場を迎えている。

大谷、菊池の花巻東OB勢はこの好調をキープできるのか、また不調を囲う前田、藤浪はどこまで修正力をみせるのか。シーズンはまだ序盤。今後の活躍こそ、真価が問われる。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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