
ここまで12勝9敗の3位オリックス・バファローズと、13勝8敗の首位・千葉ロッテ・マリーンズによる京セラドーム大阪での3連戦。注目は28日の第1戦に先発する佐々木朗希だ。
◆大谷翔平に続く”二刀流”の潮目は本当に定着するのか 挑戦者をリスト・アップ
■佐々木は無失点記録に挑むのか
WBC優勝を経て高卒4年目のシーズンを迎えた佐々木。
ここまで6日の日本ハム戦で6回1安打、14日のオリックス戦で7回1安打、同21日のソフトバンク戦では7回3安打で、いずれも無失点。
計20イニングを投げ、わずか被安打5で、奪った三振は30。自慢の160キロ超の豪速球・高速フォークで相手打線を完全に封じ込めるとともに、計3四死球と制球も安定し、付け入る隙がない状況だ。
だが、今回は今季初めての敵地での登板。昨季は本拠地ZOZOマリンで12試合5勝2敗、防御率0.76だった一方、ビジター球場では8試合4勝2敗、防御率4.27だった。京セラドーム大阪は2試合2勝0敗、防御率2.25の好相性だったが、果たしてどうなるか。
一方、その佐々木と今季2度目の対戦となるオリックス。期待は、今季FA新加入の森友哉だ。
今季ここまで21試合で打率.333、5本塁打、12打点と好調。「3番・捕手」として存在感を示し、打率はリーグトップ、本塁打は同2位、打点は同6位と打撃三部門でいずれも上位に付けている。今季の対佐々木は、3打席で1四球2三振。昨季も3打席の対戦で無安打に終わったが、2021年は3打席で1安打1四球。通算で7打数1安打という成績を残している。
連続イニング無失点のプロ野球記録は、1958年に金田正一(国鉄)がマークした「64回1/3」。シーズン開幕からの連続イニング無失点のプロ野球記録は、1939年に高橋敏(阪急)がマークした「38 1/3」が最長。その記録に、佐々木がどこまで近づけるか。好調・森を擁するオリックス打線にも意地がある。まずは初回の第1打席での「佐々木vs森」に注目だ。
◆2013年侍ジャパン戦士・鳥谷敬が期待するパ・リーグの選手は佐々木朗希 「最多勝争いする」
◆絶滅危惧種の“サブマリン” 侍ジャパンからも姿を消したアンダースローの系譜を継ぐ者はこの3選手
◆「監督としては助かる」は本当か、クリーンナップの送りバントに物申す
提供●Baseball Times