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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が27日(日本時間28日)、本拠地でのオークランド・アスレチックス戦に「3番DH・投手」で先発出場。6回を投げ3安打5失点、四死球5と制球に課題を残すも要所を抑え、開幕から負けなしの4勝目を挙げた。
◆大谷翔平、6回5失点も今季4勝目 単打、二塁打、三塁打…第5打席の“大飛球”に本拠地ファン熱狂
■全球種で球速に緩急を生み出す
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大谷翔平・球種別球速変化推移(日本時間4月28日)(C)MLB
今日の大谷は、フォーシームが今季最速の101.2マイル(約162.8キロ)をマークしたのと同時に、今季最も遅い89.5マイル(約144.0キロ)も記録している。最速を計測した4回表に5失点を喫し、その後は遅いフォーシームを織り交ぜて無得点に抑えるのだから、ピッチングは奥深い。トミー・ジョン手術後の大谷は“緩急”が特徴で、日本時代のように剛球で押しまくるスタイルではなくなった。今季は特に、その傾向が顕著になっている。
球種割合を見ると、昨季37.4%を占めたスイーパーが50%近くまで上昇。2018年の渡米時に46.4%投げていたフォーシームは、負担軽減のため半分ほどに減少している。サイヤング賞投手ジャスティン・バーランダーのように、40歳を超えても半数以上フォーシームを投げ続けるタイプがいるなか、20代でここまで大胆な変化を遂げる投手も珍しい。
前人未到の二刀流を続ける大胆不敵な進化かもしれない。
◆大谷翔平のニューヨーク100周年記念188キロ弾がランクイン、メジャー最速本塁打争い
◆大谷翔平、ノーノーから4回5失点“急降下”の原因は……ピッチコムの故障か、前イニングの走塁か
◆大谷翔平、3試合ぶり167キロ6号2ランに「センターへ一直線だ」と実況も絶叫 藤浪晋太郎撃ちも披露しエ軍快勝
文●SPREAD編集部