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米国女子ゴルフツアー第8戦・JMイーグルLA選手権は27日(日本時間27日)、米カリフォルニア州ロサンゼルスのウィルシャーカントリークラブ(6258ヤード、パー71)で開幕する。
本選手権は今季新設された大会で、会場となるウィルシャーCCは米国内でも歴史のある名門コース。昨年には「DIOインプラントLAオープン」の会場に採用され、畑岡奈紗がトータル15アンダーで優勝を飾った。
日本勢は、畑岡をはじめ、古江彩佳、笹生優花、渋野日向子、勝みなみ、西村優菜が出場予定。ここでは畑岡が昨年制した相性の良いコースで再び優勝できるのか、その可能性を探る。
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■スタッツを見るとセカンドショットが不調
畑岡が昨年ウィルシャーCCで行われた「DIOインプラントLAオープン」を制した際は、初日から4アンダー2位タイと好調のスタートを切った。その後もスコアを伸ばし続け、3日目には11アンダーの単独トップに順位を上げると、最終日もスコアを伸ばすことに成功。終わってみれば2位に5打差をつけ、米ツアー6勝目を挙げた。
優勝時の畑岡のプレーを見ると、セカンドショットがピンに絡んでおりバーディチャンスが多かった。さらにロングパットも入るなど、いい流れでゴルフができていたことが窺える。特に最終日の15番でイーグルを決めた際は、10m以上のロングパットをねじ込み、優勝を決定づけた。
今季はここまで4日間を通して好調を維持できず、最高順位は開幕戦となった「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」の5位。この時は3日目に首位と3打差の2位タイまで順位を上げたものの、最終日に74と崩れた。
前週の「シェブロン選手権」にでは、2日目からセカンドショットが合わず、今季初のオーバーパーフィニッシュ。スタッツを見るとフェアウェイキープ率は4日間トータルで83.9%を記録しているのに対し、パーオン率は63.9%。ガードバンカーに合計10回も捕まったことを考えると、セカンドショットの修正が急務となる。
■前年も似たような状況からツアー6勝目
ショットの不調はあるものの、前週の最終ラウンドではボギーが先行するなか5つバーディを奪い、スコアをイーブンに戻す意地を見せた。少しずつではあるが、ショットとパットがかみ合い出しているのは間違いない。
さらに昨年は前週の「ロッテ選手権」で予選落ちをした後、次週の「DIOインプラントLAオープン」を制覇。今年も前週予選落ちとまではいかないものの、状況は似ている。
畑岡の得意コースで1年ぶりの優勝となるか、活躍に期待したい。
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文●SPREAD編集部