【ボクシング】「最後は気持ちの戦い」寺地拳四朗、9回TKOで挑戦者との激闘を制す 3団体統一は流れるも「またひとつ強くなった」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ボクシング】「最後は気持ちの戦い」寺地拳四朗、9回TKOで挑戦者との激闘を制す 3団体統一は流れるも「またひとつ強くなった」

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【ボクシング】「最後は気持ちの戦い」寺地拳四朗、9回TKOで挑戦者との激闘を制す 3団体統一は流れるも「またひとつ強くなった」
  • 【ボクシング】「最後は気持ちの戦い」寺地拳四朗、9回TKOで挑戦者との激闘を制す 3団体統一は流れるも「またひとつ強くなった」

WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗が8日、有明アリーナでWBA同級4位のアンソニー・オラスクアガ(米国)との防衛戦に臨み、9回58秒TKO勝ちで王者の貫禄を見せた。

◆【実際の動画】寺地拳四朗、無慈悲な連打でレフェリーストップ 意地のTKO勝ち

■挑戦者を圧倒TKO

3団体統一が直前に流れた寺地が、王者らしい圧巻のKO勝利を収めた。

序盤から大ぶりのフックを繰り出すオラスクアガに対し、距離を保ちながらコンビネーションで巧みに打ち返す寺地。オラスクアガのパンチが空を切るシーンが多く、第2ラウンドには寺地の右がオラスクアガの顔面にクリーンヒットする。

早くも追い込まれたオラスクアガは第3ラウンド開始のゴングと同時に前に出る。しかし、冷静に対処する寺地は、的確かつ重いワン・ツーを打ち込み、引き続き寺地のペースで試合は進む。残り20秒、寺地の右ボディが刺さり、1度目のダウンを奪った。

第4ラウンドから寺地は完全にKO狙い。寺地は「肉を切らせて骨を断つ」ようなスタイルで相手に打たせながら、倍返しの一撃を見舞い続ける。一方のオラスクアガもタフネスぶりを見せ、寺地の強烈なボディを被弾しつつも、寺地を追い込む。

序盤は寺地がリードも中盤から追い上げるオラスクアガ。迎えた第9ラウンド、両者足を止めての壮絶な打ち合いとなり、最後は寺地がコーナーでラッシュをかけたところでレフェリーストップ。王者の貫禄を見せつける圧倒的なTKO勝ちだった。

寺地は試合後のマイクで「本当に心が折れかけた面があった。まだまだ未熟。久しぶりに泣いちゃって。ありがとうございました」と号泣。

さらに「序盤いいペースだった。びっくりするくらい相手が落ちなくて、最後は気持ちの戦い。その一個前のラウンドから、いかな、いかなと、しんどい、しんどいという自分との戦い。これで自信ができてまたひとつ強くなった」と激戦を振り返った。

今後については「視野は広げていく。階級を上げるという選択肢も入れている」とフライ級に上げることも視野にいれるとした。

寺地は当初、WBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)との3団体王座統一戦に臨む予定だったが、ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎で来日不可能となったことを受け、試合の10日前に対戦相手がオラスクアガに変更となっていた。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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