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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンを14年ぶり世界一に導いたダルビッシュ有は23日(日本時間24日)、サンディエゴ・パドレスのキャンプ地・アリゾナ州ピオリアでチームに合流した。
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■マチャドら各国代表から祝福と歓迎
ダルビッシュがクラブハウスに入ると、ドミニカ共和国代表マニー・マチャドから手厚い祝福を受け、またアメリカ代表ニック・マルティネス、さらにはジェイク・クロネンワースとほぼチーム全体40人から世界王者として歓迎を受け、自身のロッカーにたどり着くまで3分ほどかかったという。
パドレス先発陣のひとりジョー・マスグローブがケガで出遅れたため、チームの開幕投手はダルビッシュで決まりかと思われていたが、ダルビッシュ自身もWBCにより調整が遅れているとされ、懸念事項となっている。
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侍ジャパンのダルビッシュ有(C) Getty Images
ダルビッシュは今季チームへの合流を見送り、2月から日本代表とともにトレーニング、代表の若いメンバーと汗を流す素晴らしさについて語った一方、WBCにおいて韓国戦で先発、準々決勝イタリア戦で第2先発、決勝でホールドとわずか3試合で登板全6イニングしか投げていない。
ダルビッシュは「少し気になっている。日本代表ですべてを勝ち取るため、通常のキャンプと異なり、調整で上積みすることができなかったので、心配はあります」とコメント、自身も完全には仕上がっていないと認めている。
ボブ・メルビン監督は「ダルビッシュが母国の為に登板した事実を受け入れることで、それなりの調整不足が起こる可能性は理解している」と3月初めにもコメント。同監督はこの日も「開幕は難しいかもしれない」と懸念を示した。それでも開幕6連戦のいずれかでは先発が確実視されている。
■2度の王者どちらも「美しい体験」
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最後の打者を三振にとり雄叫びを上げるダルビッシュ有 2009年3月23日@ドジャー・スタジアム (C) Getty Images
ダルビッシュは今後、再開後2試合目もしくは3試合目での登板が予定されており、まずは4イニングを投げ、仕上げて行くとしており「現時点で考えすぎるのはよくない。投げるにつれ、自分でどう感じるかだと思います。それによっていつもの調整に戻ることができるかもしれない」と言う。
特にピッチタイマーの導入については1月に1度調整を行っているが、懸念事項のひとつとされている。だが、ダルビッシュ自身は「シーズンが始まるまでまだ時間がある。調整できると思う」と不安を抱えてはいない。
ダルビッシュは2009年、23歳でWBC制覇にも貢献。今回と前回の経験について「僕の役割は少し変わっていましたが、どちらも美しい経験でした」と振り返った。
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文●SPREAD編集部