【WRC】第3戦ラリー・メキシコ最終日 トヨタのセバスチャン・オジエが優勝 「完璧な週末」とご満悦 前編 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【WRC】第3戦ラリー・メキシコ最終日 トヨタのセバスチャン・オジエが優勝 「完璧な週末」とご満悦 前編

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【WRC】第3戦ラリー・メキシコ最終日 トヨタのセバスチャン・オジエが優勝 「完璧な週末」とご満悦 前編
  • 【WRC】第3戦ラリー・メキシコ最終日 トヨタのセバスチャン・オジエが優勝 「完璧な週末」とご満悦 前編

2023年FIA世界ラリー選手権WRC)第3戦ラリー・メキシコは19日(日本時間20日)の最終日デイ4がメキシコ中央高原のレオンを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR)のセバスチャン・オジエが3時間16分9秒4のタイムで優勝。2位には27秒5遅れでヒョンデのティエリー・ヌービル、同じトヨタのエルフィン・エバンスは最後にコンマ4秒差でヌービルに2位を譲り、それでも3位表彰台を獲得した。昨季王者のカッレ・ロバンペラは4位だった。

◆【実際の映像】第3戦ラリー・メキシコ 優勝を果たしたオジエの走り

■オジエがドライバーズ・ランキングも首位に

ラリー最終日となるデイ4は、サービスパークが置かれるレオン周辺の山岳地帯を中心とする4本のステージを走行。その合計距離は61.53キロ。最終日も天候に恵まれ、一日を通してドライコンディションでの戦いとなった。

ラリー・メキシコ・コース図 提供:WRC・TGR

デイ3終了時点で総合2位エバンスに35.8秒差を築いていた首位オジエは、リスクを排した確実性の高い走りを続け、今大会最長となる35.63キロのSS21「オタテス」は3番手タイムでクリア。続くSS22では4番手タイムとなり、エバンスとの差は22.5秒に縮まった。しかし、ボーナスの選手権ポイントがかかる最終のパワーステージ、SS23「エル・ブリンコ」でオジエは今大会5回目となるベストタイムを記録し優勝。開幕戦ラリー・モンテカルロ、そして今回のラリー・メキシコと2戦2勝を達成した。

また、ボーナスポイントも最大の5ポイントを獲得した結果、第2戦ラリー・スウェーデン不出場にも関わらずドライバー選手権でトップに立ち、2番手のヌービルに3ポイントのリードを築いた。オジエはヤリスWRCで獲得した2020年大会の優勝も含め、これまでに6回ラリー・メキシコを制しており、今回の勝利により通算優勝回数を7に更新した。

デイ3で、総合3位のヌービルと僅差の戦いを続けた総合2位のエバンスは、最長ステージのSS21で今大会初のベストタイムを記録。ただし、サスペンションにダメージを負い、それをリエゾンで自力で修理する戦いに。エバンスはヌービルを2.7秒リードし最終ステージに臨んだが、逆転を許し総合3位でフィニッシュした。

不利な早い出走順により、デイ2で首位オジエに1分近い遅れをとったロバンペラは、デイ3終了時点で総合4位まで順位を挽回。しかし前後のライバルと大きなタイム差がついていたため、ロバンペラは最終日の目標をパワーステージに定め、フルアタックを敢行。コーナーで走行ラインがワイドになりリヤウイングに大きなダメージを負うも4番手タイムを記録、総合4位でフィニッシュすると共にボーナスの2ポイントを獲得した。ドライバー選手権ではランキング首位に立ったオジエと4ポイント差の3位に後退している。

TGR WRCチャレンジプログラムから4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元は、デイ2でのデイリタイアを経てデイ3で再出走。デイ4の4本のステージを確実に走りきり、初出場のラリー・メキシコを総合23位で終えた。

◆【後編】第3戦ラリー・メキシコ最終日 トヨタのセバスチャン・オジエが優勝 「完璧な週末」とご満悦 

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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