【ダカール・ラリー】TOYOTA GAZOO Racingが初の連覇 「来年も、もっと難しいステージ来い!」と豊田章男社長 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ダカール・ラリー】TOYOTA GAZOO Racingが初の連覇 「来年も、もっと難しいステージ来い!」と豊田章男社長

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【ダカール・ラリー】TOYOTA GAZOO Racingが初の連覇 「来年も、もっと難しいステージ来い!」と豊田章男社長
  • 【ダカール・ラリー】TOYOTA GAZOO Racingが初の連覇 「来年も、もっと難しいステージ来い!」と豊田章男社長

第45回となるダカール・ラリー2023は現地15日、TOYOTA GAZOO Racingナッサー・アル-アティア組の連覇で幕を閉じた。総走行距離8500キロ、「世界一過酷なレース」がフィニッシュ。アル-アティヤは自身5度目のダカール制覇。トヨタは2007年に三菱が成し遂げた7連覇以来となる、日本勢久々の連覇を果たした。

◆16日目 トヨタが三菱以来の連覇達成 アル-アティヤはバタネンを抜く5度目の戴冠

■「ハイラックスは“もっといいクルマ”に鍛えられていく」と豊田社長

また、アル-アティヤは世界ラリーレイド選手権(W2RC)の初代王者として、2年目のシーズンを幸先よく開幕戦勝利で終えた。

連覇を遂げたトヨタのGRダカールハイラックスT1+ (C) TGR

トヨタのGRダカールハイラックスT1+は3台がトップ5で完走。この結果にトヨタ自動車株式会社豊田章男代表取締役社長が談話を発表。チームとメンバーを労い、喜びを表すととともに、次への抱負も口にした。

「TOYOTA GAZOO Racingの3台のハイラックス、チームランドクルーザー・トヨタオートボデーの2台、そして日野チームスガワラの“HINO600”、すべてが16日間のダカール・ラリーを走り切りました。6台のチームの皆さま、8500キロの厳しい道をおつかれさまでした! ファンの皆さま、応援いただきありがとうございました! アル-アティヤ選手、ボーメル選手は、2年連続の総合優勝おめでとうございます!」

「長く厳しいダカールの道では“乗りやすいクルマ”でないと勝つことができません。ダカールに挑み続けることでハイラックスは“もっといいクルマ”に鍛えられていきます。ハイラックスを鍛えてくれてありがとう!」

「チームランドクルーザー・トヨタオートボデーの皆さん、市販車クラスV10おめでとうございます! バソ選手、ポラト選手、クラス優勝おめでとう! 三浦選手、リシトロイシター選手は横転もあってV3ならず………。少し残念でしたが、ランクル300 GR-Sでの初ダカールを走り切ってくれてありがとうございました! 横転したランクルを1日で修理したメカニックのみんなの頑張りに感謝しています。メカニックのみんなも本当におつかれさまでした!横転の後、三浦選手から我々に届いたメッセージを、この場で紹介させてください」。

■「ランクルはどこへでも行き、帰って来られるクルマ」と三浦

以下、三浦昴のメッセージからの引用。

「ランクルはどこへでも行き、そして、帰って来られるクルマ……、まさに“そんなランクル”に助けられた前半戦でした。今年のダカールは本当に厳しく、全てが順調に進んでいるわけではありませんが、そんなラリーだからこそ、ランクル300を鍛えるためにふさわしい舞台になっていると思います。後半戦まだまだ難しいステージがありますが、ここまで来たら“とことん難しいステージ来い!”と思っています。そんなステージこそ、ランクル300のポテンシャルを発揮するチャンスだと僕たちは信じていますので、後半戦、改めて集中して挑みたいと思います。

豊田社長は続いて「ランクル300(量産車)の開発ドライバーも務める三浦選手が、こんな気持ちでダカールに挑んでくれている……、ランクルはもっともっといいクルマになっていけると心から思えました。チームランドクルーザー・トヨタオートボデーが、来年もっと安心して走れるよう我々トヨタ自動車も“もっといいクルマづくり”を続けます。チームランドクルーザー・トヨタオートボデーのみんなには『来年も、もっと難しいステージ来い!』と思いながら、また次の挑戦に向かっていってほしいと思っています。V11そしてV12に向けて“一緒に”がんばりましょう!」と締めくくった。

■「チームにとって最高の日」とチーム代表

優勝トロフィーにかじりつくナッサー・アル-アティヤ (C) TGR

TGR ダカールチーム、グリン・ホールからは「チームにとって最高の日です! ダカールで勝つというだけでも大変なことですが、この世界一タフなラリーで2連覇できたというのは本当に驚異的です。全てのチームメンバー、パートナーの皆様、そして、もちろんドライバーとコ・ドライバー、この素晴らしい結果をもたらしてくれた全ての方に感謝いたします。GRダカールハイラックスT1+は、世界一過酷な自動車レースで勝てるというだけでなく、2年連続でそれを達成できるだけの信頼性と耐久性を持っているということを改めて示せましたし、本当に誇りに思っています」とコメントが寄せられた。

また、連覇を果たしたアル-アティヤは「最高の気分です! 共に戦ってきた全てのチームメンバーを含め、多くの人に感謝したいと思います。タフな2週間でしたが、またダカールを戦い、こうして勝つことができたことが素晴らしいです。GRダカールハイラックスT1+を誇りに思いますし、TGRと共に3勝目を飾れたことは本当に格別です」と喜びを表現。

TGR W2RCチーム、アラン・デュハディン代表は「まず、3組のドライバー/コ・ドライバーに心から感謝の意を表します。ナッサーとマシュー、ジニエルとデニス、そして、ヘンクとブレット、全員が最初のステージから全力で戦ってくれました。彼らの努力により、TGRに再びダカールのトロフィーがもたらされました。今日のダカール・ラリーでの勝利は、W2RCを戦う上でも重要な一歩となります。特に、熾烈な争いが予想される今季のW2RCにおいて、ダカール・ラリー総合優勝によってもたらされたポイントはとても大きいです。ダカール・ラリー同様、W2RCでもタイトル防衛を目指し、ライバルと僅差でサウジアラビアから次のステージへと向かいますが、残るシーズンも良い戦いができると確信しています」と開幕戦を終え、今季への意気込みを語った。

W2RCはアラブ首長国連邦にて2月25日から、第2戦アブダビ・デザート・チャレンジが行われる。

総合順位最終結果

1.NASSER AL-ATTIYAH(TOYOTA GAZOO RACING)45H 03′ 15”2.SEBASTIEN LOEB(BAHRAIN RAID XTREME)+ 01H 20′ 49”3.LUCAS MORAES(OVERDRIVE RACING)+ 01H 38′ 31”4.GINIEL DE VILLIERS(TOYOTA GAZOO RACING)+ 02H 31′ 12”5.HENK LATEGAN(TOYOTA GAZOO RACING)+ 02H 36′ 23”

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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