【ラグビーW杯】日本代表、フランス大会に向け強豪との試合続く 新キャプテンらが織りなす初戦に注目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ラグビーW杯】日本代表、フランス大会に向け強豪との試合続く 新キャプテンらが織りなす初戦に注目

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【ラグビーW杯】日本代表、フランス大会に向け強豪との試合続く 新キャプテンらが織りなす初戦に注目
  • 【ラグビーW杯】日本代表、フランス大会に向け強豪との試合続く 新キャプテンらが織りなす初戦に注目

ラグビー・ワールドカップ・フランス大会が来年9月8日に開幕する。開幕まで11カ月余りとなり、各チームの動きが慌ただしくなってきた。ジャパンも、10、11月に大切なテストマッチを6試合行う。スケジュールと見どころを整理してみよう。

世界の有力チームがカップ戦やテストマッチを行うなか、ジャパンはコロナ禍に翻弄され、思うような対外試合を行うことができなかった。2022年に行われたのは、6月のウルグアイ戦2試合(2勝)と7月のフランス戦2試合(2敗)の4試合だけだった。ウルグアイは格下、フランスは主力選手が欠場していた。

◆世界ランキング、フランスが初の1位 日本は10位

■強豪チームとのテストマッチが続く

強豪チームとの腕試しはファンにとっても見逃せない試合ばかりだ。最初の対戦相手はオーストラリアA代表。10月1日(秩父宮ラグビー場)、8日(ベスト電器スタジアム)、14日(ヨドコウ桜スタジアム)と、計3試合行う。ワールドカップ、ベスト4を狙うジャパンの現在の実力を計る試金石となる。

そして、10月29日には国立競技場にニュージーランド代表を迎える。一時期、絶不調だったオールブラックスだが、南半球4カ国の総当たりで行われるザ・ラグビー・チャンピオンシップを4勝2敗で優勝と力を取り戻しつつあり、胸を借りる一戦となる。

その後、北半球、南半球の強豪が参加するオータム・ネーションズシリーズに参戦し、11月21日にエディ・ジョーンズ率いるイングランド、11月20日には優勝候補との呼び声が高いホスト国、フランスと戦う。超一流チームにどこまで力が通じるか、楽しみだ。

■ジャパンは初戦に勝って勢いをつけるか

注目選手は、キャプテンに抜擢されたHO坂出淳史。ラグビーにおいてキャプテンシーが重要なことは言うまでもない。練り上げたゲームプランをいかに実現するか。リーチ・マイケルの後継者として期待がかかる。

そして、初キャップのSO中尾隼太。世界では若い司令塔が続々と台頭している。長年、10番を背負ってきた田村優、松田力也を凌ぐ思い切りのいいプレーに期待だ。SHの斉藤直人は、すでに代表としての安定感のある存在になった。フレッシュなコンビで早いテンポの展開ラグビーを演出してほしい。

そのほか、ベンチスタートでは20歳のLOワーナー・ディアンズ、フランスリーグから復帰した松島幸太朗がインパクトプレーヤーになる。松島は、ASMクレルモン・オーヴェルニュ在籍中、ジャパンと“現地合流”が多かった。しっかりチームにフィットした状態での鋭いランを見たい。

さて、10月1日に対戦するオーストラリアの戦力も分析しておこう。ザ・ラグビー・チャンピオンシップでは、キャプテンのマイケル・フーパーはじめケガ人が多く、2勝4敗で3位となった。世界ランキングは10位のジャパンのひとつ上の9位。腕試しの相手としては申し分ない。

過去、ジャパンはワラビーズに6戦全敗。主力選手がいないA代表とも4戦して一度も勝っていない。今回、来日するA代表には、コロインべテもリース・ホッジもいない。ジャパンにとっては初勝利をあげるチャンスだ。初戦に勝って、秋のテストマッチ・シリーズに自信と勢いをつけたい。

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著者プロフィール

牧野森太郎●フリーライター

ライフスタイル誌、アウトドア誌の編集長を経て、執筆活動を続ける。キャンピングカーでアメリカの国立公園を訪ねるのがライフワーク。著書に「アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅」「森の聖人 ソローとミューアの言葉 自分自身を生きるには」(ともに産業編集センター)がある。デルタ航空機内誌「sky」に掲載された「カリフォルニア・ロングトレイル」が、2020年「カリフォルニア・メディア・アンバサダー大賞 スポーツ部門」の最優秀賞を受賞。

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