【ダカール・ラリー】10日目 ローブ、ペテランセル、サインツと大クラッシュの大波乱が続く2023年 後半の空白地帯で待ち受けるドラマは… | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ダカール・ラリー】10日目 ローブ、ペテランセル、サインツと大クラッシュの大波乱が続く2023年 後半の空白地帯で待ち受けるドラマは…

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【ダカール・ラリー】10日目 ローブ、ペテランセル、サインツと大クラッシュの大波乱が続く2023年 後半の空白地帯で待ち受けるドラマは…
  • 【ダカール・ラリー】10日目 ローブ、ペテランセル、サインツと大クラッシュの大波乱が続く2023年 後半の空白地帯で待ち受けるドラマは…

世界ラリーレイド選手権(W2RC)開幕戦ダカール・ラリー2023は9日、10日目を迎えたがステージのない「安息日」となっており、大隊はサウジアラビアの首都リヤドで束の間の休息を取る。

◆6日目 ステージ5 でWRCの英雄セバスチャン・ローブが痛恨のクラッシュ トヨタはステージ優勝

■トヨタ勢が1-2-3体制で後半戦へ

前日に行われたステージ8を終え、総合順位は以下の通り。

1.ナッサー・アル-アティヤTOYOTA GAZOO RACING)31H 02′ 58”2.ヘンク・ラテガン(TOYOTA GAZOO RACING)+ 01H 03′ 46”3.ルーカス・モラエス(OVERDRIVE RACING)+ 01H 20′ 22”4.セバスチャン・ローブ(BAHRAIN RAID XTREME)+ 01H 52′ 06”5.ジニエル・ド・ヴィリエール(TOYOTA GAZOO RACING)+ 02H 04′ 20”

ステージ7までオーバードライブ・レーシングを含め、トヨタ勢が1-2-3-4という独走体制を築いたが、世界ラリー選手権(WRC)で9連覇を成し遂げたローブが怒涛の追い上げを見せ、ステージ8でついにトヨタの牙城を崩した構図だ。2022年大会では4度目の制覇を成し遂げたアル-アティヤに次ぐ準優勝を飾っているだけに、今年こそはダカール初優勝とこの舞台に挑んだ。

TOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アルアティヤ(右)とマシュー・ボーメル(C).S.O./F.Gooden/DPPI

だが、ステージ1こそ2位に付け上々の滑り出しを見せたかに思えたものの、ステージ2ではタイヤトラブルなどに見舞われ31位に。以降追い上げを見せるものの、6日目のステージ5では、痛恨のクラッシュ。

クラッシュでコ・ドライバーも負傷 マシンを背にうなだれるミスター・ダカール、ステファン・ペテランセル (C) A.S.O./C.Lopez

7日目には、2輪4輪部門を合わせ14度の制覇を誇る「ミスター・ダカール」ステファン・ペテランセル、60歳の大ベテランカルロス・サインツ Sr.も大クラッシュ。優勝戦線から脱落しているだけに、ステージ8でのローブの逆襲は、ひと際脚光を浴びたかたちだ。

クラッシュしたマシンの修復を急ぐカルロス・サインツ組 (C) A.S.O./E.Vargiolu/DPPI

ローブはもちろんWRCを戦い抜いてきたレジェンド、スピード勝負には絶対的な自信を持つ。今後の舞台は「空白地帯」、文字通り大砂漠という大自然との戦いに挑むかが焦点となる。

一方、首位を快走するトヨタのアル-アティヤにも慢心はない。今後のステージはさらに砂漠地帯に突入。カタール出身のドライバーにとっては、まさに庭とも思えるコースではあるものの「とにかく気をつけて、1日1日に大事に過ごすよ」と気を引き締める。

アル-アティヤとローブの差は2時間弱。しかし、ひとつのクラッシュ、タイヤトラブル、ルートロスが引き起こすタイムロスが牙をむくのがダカール。残る6ステージにどんなドラマが待ち受けているのか。日本勢として三菱以来となるとトヨタの連覇は…。ローブがトヨタ勢に割って入り、ポディウム奪取で意地を見せるか。まだまだ気を揉む1週間が続きそうだ。

ステージ4でWRC9度王者の意地を見せたセバスチャン・ローブ (C) Gigi Soldano / DPPI

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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