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日本時間12月2日にFIFAワールドカップカタール2022・グループE第3節で日本と戦うスペイン、E組首位に立つチームを支えているのが、今回代表に8人が加わっているバルセロナ勢だ。
バルセロナ会長のジョアン・ラポルタ氏も「スペインが好調なのはバルサが育てた選手をルイス・エンリケ代表監督がうまく活用しているから」と胸を張った。物議を醸すこともある会長の発言だが、今回ばかりは否定できない状況となっている。複数の海外メディアが伝えている。
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■バルサ・トリオが中盤を支配
2戦目のドイツ戦こそ1-1で引き分けたものの、初戦はコスタリカ相手に7-0と圧勝したスペイン。「ティキタカ」と呼ばれる正確無比なパスワークを武器に攻撃サッカーを展開している。
特にけん引役となっているのが、中盤を支配する34歳セルヒオ・ブスケツ、20歳ペドリ、18歳ガビのバルサ・トリオ。同じクラブでプレーしているだけに息はピタリ。代表でも抜群のコンビネーションを披露している。
記者団に囲まれたラポルタ氏は「スペインのパフォーマンスはファンタスティックだと思う。バルサの選手が代表でプレーしているのを見ることは誇りだ。スペインはブラジルやフランスと並んで優勝候補の一つだろう」と上機嫌に語ったという。
■バルサ指揮官の手腕も評価
同氏はスペインが好調をキープしている理由について「リーグ戦で首位を走るバルセロナのシャビ・エルナンデス監督が育てた選手を、ルイス・エンリケ代表監督がうまく活用しているからだ」と分析。「スペイン代表で起こっていることは、シャビが良い仕事をした結果と言える。エンリケ代表監督は我々のクラブの選手たちで構成されるブロックを作り、試合を円滑に進めることに成功した」と続けた。
シャビ監督もエンリケ代表監督も現役時代はバルサでプレーし、引退後はともにバルサを指揮。ラポルタ会長は今回、バルサOB2人の手腕を称え、スペインの強さを説明していた。
■ビジャ氏「優勝を狙うだろう」
また、J1・ヴィッセル神戸でもプレーしたバルサOBのダビド・ビジャ氏もスペインの強さに太鼓判を押した。地元紙『ガルフ・タイムズ』の取材に対し「スペインは間違いなく優勝候補だ。メンバー全員が非常に良いプレーをしており、チームは万全だ。2戦目のドイツとは引き分けたが、彼らは非常に良いチームだったので仕方ない。スペインはこれから調子を上げて、優勝を狙いに行くだろう」とコメントした。
OBたちの後押しを受け、バルサ化したスペインが日本の前に立ちはだかる。
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文●SPREAD編集部